【思い出の装丁_35】でございます。
今年ももう2月。1ヶ月が早いです。
さて、今回の本は
16歳 夢と奇跡のはじまりの場所
ぼくらは小さな逃亡者
2007年 ダイヤモンド社刊
いずれも四六判、ソフトカバー。
この2冊は同時刊行で
並行してデザインしておりました。
年代的に
これら本と割と近く
また企画コンセプトも似ておりライト版といった装いです(並製ですし)。
編集担当も同じ方。
16歳〜あらすじ
「小説家になりたい」という夢を打ち明けた少年は、厳格な父の猛反対にあう。
それでも、夢に生きることをこわがらず、思いっきり恋もして…
悩みながらも大人に近づいていくマルク少年の輝かしい日々。
ぼくらは〜あらすじ
ある日、ちょっとしたイタズラのつもりで爆弾花火をビルに投げこんだデーヴィとマイク。
すると、ビルはたちまち大爆発!一瞬で瓦礫の山に…。
驚いて逃げだした二人は、イタズラを見ていたという若い男女から、
警察につかまらないように、しばらくかくまってあげよう、と声をかけられる。
パニックになった二人は、言われるままについていく。
でも、何かがおかしい気がするんだけど。
いずれも大人も読める児童書といった体で、
楽しめる内容といった面はもちろんありますが、
読後、精神的な成長、
自己啓発につなげるための書、
そちらの割合も大きいです。
装丁に関しては、
洋書のペーパーバックと日本の児童書を足したようなイメージで。
装画、書名描き文字等も全て自作ですが、
勝手な個人的思い出としては、
幼い息子達にお願いして(おもちゃで釣ってw)ポーズをとってもらい
撮影し、それから描き起こしてるシルエットやイラストということ。
現在はといえば、彼らは自分と同じような体格をしてるので
当時の面影などなく、
あらためて懐かしさがこみ上げてきました。
普段、ビジネス書、実用書、資格書などなど
様々な分野をデザインさせていただいてますが、
このような児童読み物的なデザインも実にやりがいがあり楽しいものです。
自分の仕事内容を
デザインに絞ったのも
イラストで自分(一つ)のタッチを見つけ拘るより、様々な表現をしたいから。
そこに起因してます。
自分に嘘はつけず….また現在まで長く続けていられるので、
その選択は間違っていなかったのかなと思います。
しかしそれにも増して続けられたのは、有難くも
人との良い出会いがあったからだと実感しております。