【思い出の装丁_19】
連投させていただきます。
 

今回の本たちは、

きっと飛べると信じてた ダイヤモンド社刊 2003年
星のアカバール ダイヤモンド社刊 2004年

という四六判・上製の小説2冊です。編集も同じ方。

 

あらすじは、

『きっと飛べると信じてた』
第二次世界大戦下のロンドン。孤独と貧しさの中に育ったルークは、
彼に亡き息子の面影を追う一人の老婦人に出会い、
運命を変える特別な贈り物を受け取った…

………..

『星のアカバール』
ラップランドの小さな村に生まれたトゥロは、才能にあふれ将来を期待されていた。
だが、両親の死と、みずからの事故により彼は希望を失ってしまう。
その冬、まれにみる大雪に村は閉ざされた。誰もが不安につつまれる中、
トゥロは夢に導かれ、広場で凧をあげた…

という内容になっております。
(あらすじだけでも面白そう)

 

いずれも著者はアメリカの小説家オグ・マンディーノ
(星の〜はバディ・ケイとの共著)。
当時、『12番目の天使』(求龍堂刊)を筆頭にマンディーノ本は
大変ブームになっていたと記憶しています。
 

↓別丁扉は縦組の文字並びにして。紙:ミセスBに1C印刷、見返し紙は星物語(*当時)。
クレヨンで荒目紙に描きスキャン。描き文字するのも楽し^^(きっと飛べる〜)。

 

その流れに乗った書籍ではありましたが、
装丁の方は、マンディーノ流行本のそれとは違うアプローチで
というオーダーで、
大人も読める児童文学のようなデザインイメージ。

 

↓見返し印刷、そしてフルカラー口絵など凝ってます。
(星のアカバール)

 

イラストは2冊とも本格派の大矢正和さんがご担当。
人物のみ描いていただき、背景のライブラリよりお借りした写真とで
合成させた形になっております。
『星のアカバール』の方はそれに銀ツヤあり箔押し加工を施してます(紙:ミセスB *当時)。
 


 
 

20年近く経った現在、今なおSNS等で本の感想を見かける2冊。
微力ながらも皆さんの心に栄養を提供できる
一端を担わせていただけている事、とても光栄に思います。

 
書籍:形として残るものをクリエイトしていく仕事は
心の底から面白いですしやり甲斐を感じている、そんな毎日です。