【思い出のグラフィック】です。
といっても今回はデザインではなく
番外編:イラストレーション仕事(以下、イラスト)です。
しかも立体

 
こちらは、いにしえの平面系イラスト仕事
 

コンピュータ書関連の出版社、エーアイ出版様の
なるほどカンタンムックシリーズなど表紙(1998年刊)。
画像にある「ISDN」が時代を感じさせてくれます^^
※デザインは別の方が担当

 

この記事こちらの記事でも触れてますが、
現在は装丁デザイン業メインですが、
20代はイラスト業・デザイン業半々の活動をしてました。
 

どちらかに絞っていきたいなという漠然とした思いはあったものの
できる限り自分の心根に正直に
制限を設けずやりたい事をやってみよう!
というスタンスが数年続きました。

 

自分が好きで得意な仕事をして生きていきたい。
という考えが強かったので、チャンスがあれば
どんどん挑戦してみるべしというマインドです。
(若いのでリスクヘッジなど頭になく、なんとかなると本気で思ってたのです)
 

この立体イラストの仕事も
ひょんなことからコーディネーターHさんより
お声をかけていただき毎月担当させていただきました。
 

それまで立体製作は経験なかったのですが
「できそうだな。やってみよう」という体です。
(若気の至り過ぎますが)
 

作品素材は発泡スチロール、段ボール、木材、アクリル板など様々なものを使い
毎回、表現方法も変えてみました。
進行の方もムックのテーマを簡潔に伝えられ、
それに対し大ラフを描きFAX(!)を送り、OKをいただいたら
後は自由に作成させていただいた記憶があります。
今思うと大変恵まれた仕事です。

 

ですので、製作上でここに拘ったとか、苦労したとか
あまり記憶になく…..ただ楽しかった。のみです。
非常に単純です。笑
 

翻って、立体イラストを使用したグラフィックは
イラスト完成→納品→撮影(カメラマン)→ポジ(データ)→デザイン
時間とコストもかかります。
当時、ちょうどアナログとデジタルが業界で混在していた時期、
デジタルの効率の良さと比べ、
行程が多い表現(立体)は今後淘汰されていくだろうなと感じており、
20年余り経った現在、残念ながらやはり半減しております。時代の流れです。
 

 

1年間程でしたが、自分のなかでのターニングポイント時期に
平面だけでなく立体仕事も経験でき大変糧になっていたと思います。
イラストレーターとして依頼される側の気持ちも理解できるつもりです。

 
そして、その時々でお声をかけていただく方が必ず存在し、
四半世紀も活動を続けられてきた事は有難い思いしかありません。
 

世のほとんどの仕事が1人では成立しません。
クオリティの高い仕事をしていくのと同じくらい
良好な人間関係を築き維持する事は大切だと思ってます。
 

請負業の
仕事は人が運んでくるからです。
 
今後も引き続き精進してまいります。