【思い出の装丁_96】でございます。
10月に入り、だいぶ過ごしやすくなってきました。
後半になると紅葉も色付いてきそうですね。
さて、今回の本は
人生と経営の大事なことは松下幸之助から学んだ
2015年 PHP研究所刊
になります。
判型は新書版に近いですが、若干大きい変形サイズです。
いわゆるポケットサイズで、ビジネスバッグ等に忍ばせ、
いつでも名言に触れられる実用的な本ということでしょうか。
本書は編集者・S様との仕事。
PHP研究所・京都本部からのご依頼でございました。
(京都本部、東京本部がございますね)
本の内容は、PHP研究所の創設者・松下幸之助先生から
各界を代表する著名人が、先生の人柄や著作から学んだ
「現代を生きるための大事なこと」を体験とともに語る。
人生の妙味と経営の知見に満ちた「生き方の指針」を綴ったものです。
PHP研究所様との仕事_1
PHP研究所様との仕事_2
PHP研究所様との仕事_3
●ひろさちや先生の装丁記事_PHP研究所刊
装丁に関しては、帯高で松下先生の写真を中心に配置、
本書で登場する著名人のお名前を羅列しつつ
セブン&アイ・ホールディングスの伊藤雅俊会長、モデルの押切もえさんの
写真を配置して幅広い人選が掲載されていることを強調しております。
松下先生の写真はセピア調に調整し、
他2名様との差を出しております。
内容としては、PHP研究所様の王道的な一冊とも言えるかもしれませんね。
著作が多い松下先生の代表作『道をひらく』は10年前の2015年時点で512万部突破されているという…
全著作を合わせると現在は桁違いな部数になるのではないでしょうか。
付き物紙資材は、
カバー・帯:コート紙(カバーの加工:マットPP、帯の加工:グロスPP)
表紙:アラベール、見返し:NTラシャ、別丁扉:OKフェザーワルツ
となります。
PHP研究所様との仕事_4
PHP研究所様との仕事_5
PHP研究所様との仕事_6
また、S様との仕事としては、歴史・地理に関する書籍が多かったですね。
例えば、
江戸名所の謎
2010年 PHP研究所刊
意外な歴史が秘められた関西の地名100
2010年 PHP研究所刊
などがありました。
この2冊もほぼ新書版に近い判型です。
本書群の装丁では、
江戸〜には装画として歌川広重『浅草雷門前』、
関西の〜の帯には、伊勢近辺の古地図を使用しております。
いずれもご用意いただいたものです。
錦絵自体が存在感があるので、配置しただけで
装丁がグッと引き締まり雰囲気が出てしまうんだなぁと
感動したことを記憶しておりますね。
また、江戸〜の書名箇所『謎』文字の効果のニュアンスは、
結構こだわりを持って作成したことも憶えております^^
いにしえを学びながら、当時を想像しながら現地を散策する….
これから秋も本格的に深まってまいります。
ぜひ、本書群を入手されて旅のお供にいかがでしょうか。
↓こちらもS様との仕事。
『龍馬語録』2009年 PHP研究所刊
PHP研究所様との仕事_7
PHP研究所様との仕事_8
PHP研究所様との仕事_9
最後に…
以下、本の内容から引用、
『江戸名所の謎』
代役本尊で栄える浅草寺奇談(浅草・浅草寺)/
反逆児を祀った神田明神の怪(神田・神田明神)/
増上寺発掘で目覚めた六将軍(芝・増上寺)/
妖僧天海の寛永寺創建の野望(上野・寛永寺)/
春日局と家光の不可解な関係(湯島・麟祥院)/
桂昌院が発願の護国寺を検証(音羽・護国寺)/
江戸炎上、振袖火事の真犯人(巣鴨・本妙寺)/
忠臣蔵の範、浄瑠璃坂の仇討(市谷・浄瑠璃坂)/
元禄赤穂事件の不透明な場面(両国・吉良邸跡)/
名奉行・大岡裁きの虚と実と(赤坂・豊川稲荷)/
井伊大老の首が行方不明に?(霞が関・桜田門外)
『関西の地名100』
1.皇室ゆかりの地名―大和/京都/大津
2.古代の豪族にまつわる地名―春日/忌部/太秦
3.古代の制度がわかる地名―郡山/四條畷/兵庫
4.古代から伝わる地形などに由来する地名―枚方/六甲
5.古くから伝わる動植物由来地名―百舌鳥/鵯越/紀伊
6.寺社にまつわる地名―帯解/天満/鞍馬
7.京都の公家や町衆に関わる地名―烏丸/嵐山/宇治
8.大坂商人ゆかりの地名―堂島/船場/十三
9.難読地名あれこれ―磐余/鶏冠井/物集女/神足
10.歴史がわかると面白い地名―千日前/梅田/和歌山
ここまで。
付き物紙資材は、
江戸〜:カバー:ヴァンヌーボV、帯:コート紙 グロスPP加工、
表紙:白カード紙、見返し:ビオトープGA、別丁扉:里紙
関西の〜:カバー:Mr.B、帯:コート紙 グロスPP加工
表紙:白カード系
となっております。