【思い出の装丁_42】でございます。

さて、今回の本は、
 

ECビジネス最前線 日米・電子商取引の現状と未来
1999年 アスペクト刊

 

になります。
四六判、294頁、上製造本。

 

2000年以前の仕事ですから随分過去に感じます。懐かしい〜〜
本書の編集担当K様は別業種のお仕事に移られましたが
いまだに交流はさせていただいております。
 

本書は、
消費者向けのエレクトロニック・コマースを中心に米国における
インターネットの商用利用の最新事情を紹介しながら、
必要に応じて日本の現状との比較を行い、
日本の電子商取り引きの発展を阻害している問題点を考えていく。

というような内容になります。
 
 
1999年の仕事_1
1999年の仕事_2
 
 
現代から考えると、
当時のECビジネスはまだまだ黎明期の範疇と言えるのかもしれません。
帯表4には「アマゾン・ドット・コムは成功事例なのか」などという文言も
あるので時の流れを感じずにはいられませんね。
 
 

 
 
装丁の方は、本書テーマから連想しやすい
EC・インターネット関連のビジュアルとは違う
方向性が採用されました。
 
土台となる地表に轍のように残っている金属パターンを自作、
その上に重厚さを乗せるように、
「EC」文字をステンレス質感で立体的に作り込んでおります。
より拓けていくであろう世界にイメージを
重ね合わせてたのではないかなと回想します。
 
 
その仕事の背景としては、
たしか本文デザイン作成の方が装丁も担当予定でしたが
夏休暇でスケジュールに合わなくなるため
急遽、代役でお声がけいただいたという経緯だったと思います。
 
 
当時はまだまだ取引先を増やしたい時期。
「チャンスだな」と心の中でニヤリとしたものでした。
その後、下記リンクのようなお仕事もご依頼頂いたりで、
 
アスペクト様との仕事
 
 
タイミングは良かったのかもしれません。笑
 
 
デザインキャリアが数年といえば、まだぺえぺえの部類です。
代役だろうがなんだろうが、
仕事の機会があればやらせていただくという気概でした。
(現在は、さすがにスタンス変わりましたが)
 
小さな好機を見逃さず、
モノにしていく事の重要性を改めて感じたものでした。
 
 
↓編集様のお計らいで地素材の階調アレンジ数種の色校出。
オマケで別ラフ案のやつも。資料として保存。


 
 
1999年の仕事_3
1999年の仕事_4