青弓社様の新刊単行本。
明治から敗戦まで存在していて、
伝染病・感染症の専門病院だった避病院に着目して、
感染症への対策や患者の隔離をどうおこなってきたのかをひもとき、
日本の医学が感染症に向き合い、
防疫体制を蓄積したことを明らかにした歴史的読み物です。
金川英雄先生の著書。
以下、本の内容紹介より引用、
コレラ、赤痢、ペスト、スペインかぜ……
近代以降、様々な伝染病・感染症が流行してきたが、
医学はどのように対応して、どう克服してきたのか。
明治期に作られた伝染病・感染症を専門にする「避病院」に光を当てて、
尾崎紅葉『青葡萄』や正宗白鳥『避病院』、与謝野晶子「感冒の床から」、
現・都立病院の当直日誌などの作品や資料を現代語訳・要約しながら紹介し、
感染症や医療現場の実態、防疫体制の地域格差などを掘り起こす。
著者が勤める国立病院機構埼玉病院の臨床現場から、現状や風評被害の実態、
新型コロナウイルスの集団免疫による収束についての小論も収めて、
感染症と隔離の日本史から「いま」と「あした」を考える視点を提供する。
ここまで。
装丁については、
編集様より
「感染症を論じていますが、
歴史読み物ですのでウイルスの画像は避けてください」
とのことでした。
実際の避病院の画像をいただきましたので、
大きめに扱いタイトルを絡ませるか迷いましたが、
最終的にはそれを写真風に若干小さめ配置。
全体的には清潔感を優先させたかったというのと、
あまり重い雰囲気にしたくないなというところから
薄青地に包帯が重なりあっているバックイメージで作成しております。
(表2〜表3まで)
まさにいまの時代に読んでおきたい内容となってます。
ご興味ある方、ぜひ手にとってご高覧下さいませ。
11.25頃発売予定
装丁担当