【思い出の装丁_38】でございます。
さて、今回の本は、
なぜ、Linuxなのか? フリーソフトウェアムーブメントの挑戦
2001年 アスキー出版局刊
四六版、346頁、上製本
本書の内容紹介は、
Linuxの普及によって広く知られるようになった
「オープン・ソース」というムーブメント(運動)の背景と意義を,
1970年代にまでさかのぼって説き起こした一冊。
学生時代にソース・コードを公開した経験をもつ著者が,
オープン・ソースの世界を先導する人々の考え方や日常の仕事ぶりを,
綿密な取材に基づいて紹介している。
オープン・ソースは,現金とは異なる何らかの富を生み出すものであり,
政治的あるいは法的な障害を乗り越えて,
最終的にはマイクロソフトに代表される営利企業に勝利する,と著者はいう。
似た内容の書籍はあったが,読み逃してきた人には一読を薦めたい。
✴︎Linuxとは自由に改良できるオープンソースのOS
となっております。
装丁に関しては、
編集様から「オープン・ソース(自由ソフトウエア)」から
自由・フリーダム….からの「LOVE & PEACE」
それを文字って「LOVE & SOURCE」というのは
どうでしょう」とアイデアヒントをいただき、
なるほど。それは良いかもですね!という塩梅でビジュアル化。
ポップアート風なスマイルマークをあしらいました。
洋風な雰囲気も出ますし、何より翻訳書に合ったテイストに。
確か、スマイルマークの缶バッヂを入手して
スキャナーで読み取った画像(荒い感じに加工)を
使用して作成したと記憶してます。
そのカバーデザイン密度に対して、
帯は黒地で白ヌキ文字。余白多くシンプルなデザインにし、
疎密なバランスにしております。
あと、背の書名を斜め配置にしたのは
当時の自分なりに冒険してたかもしれないです。
(小さな事かもしれませんが)
特に何も言われずOKをいただき安堵しましたが、
知らないうちに自分で観念を作り上げ、
表現の幅を狭めてるかもと気づいたエピソード。
とともに、なんというか…
どうしたら自分のやりたい事をデザイン仕事のうえで
実現できるか。意見を通すことができるか。
それは色々なアプローチの方法があるんだよな。
と「トライ(&エラー)」を意識しだした時期でもあります。
ただ、やみくもに頑固に押し通すだけでは…違うよなと。
そういう背景もあり、
この頃から中国の古典、日本の武将、政治家の著書などに少しづつ興味が出てきました。
哲学から戦略、戦術、帝王学、処世術などなど読む書籍としてです。
それらを日頃の仕事に活かしたいと思ったのです。
デザイナーだからといって学生時のようにデザインばかり勉強してては
全く足りないなと思い出した頃です。
今でもそう思い続けています。
しかし、20年以上前の事でも
浮かんでくるのは編集様とのたわいない会話などばかり。
それはそれで面白懐かしいのですが、
然もない事ばかり覚えていて
大切な事を忘れているかもしれません。
覚えていたらもっと説得力のある記事が書けるのに。
とよく思うのです。自虐^^