【思い出の装丁_70】でございます。
気づいたら、この記事シリーズも通し番号70になりました。キリが良いです。
ということで今回はシリーズもの^^の装丁になります。
【思い出の装丁】第1回目記事
MURC business series
営業マンは決算書のここだけみなさい!
誰でもできる取引先の財務分析
2009年 ダイヤモンド社刊
などなど2009年〜2011年に刊行された
(記憶が少し曖昧ですが)12、3冊のシリーズになります。
当初は編集長・H様からのご依頼で数冊を、
その後はO様などの編集担当者と作成してまいりました。
装丁に関しては、まさに
ザ・シリーズといったタイプで、装丁の雛型を決めた後、
それに沿って書名や帯文などをレイアウトしていく工程でした。
ダイヤモンド社様との仕事_1
ダイヤモンド社様との仕事_2
ダイヤモンド社様との仕事_3
本の種類としては企業モノで
一般単行本とは若干毛色が違うものの
書籍自体の作り方としては、なんら変わりません。
こちらも近い位置付けの仕事
デザインに関しては、誰もが知る企業が著(編)者でいらっしゃいますし、
内容的にはビジネスマンに向けた自己啓発書。
企業イメージ的にも柔らかすぎる雰囲気はNGで、
B6判変形・並製ということもあり、
一方で堅すぎずスマート感のあるビジネス書の位置付けだったと思います。
色味に関しても極シンプルにしております。
ダイヤモンド社様との仕事_4
ダイヤモンド社様との仕事_5
ダイヤモンド社様との仕事_6
当時を回想すると、
H編集長からは紙資材・印刷コストを抑えてくれなどは
言われなかった(寧ろある程度コスト高でOKな部署)のですが、
ビジネスバッグに忍ばせておいてサクッと読めるような
また帯外して何度でも読み返すことが可能な
ライト感も欲しいとの事だったと思います。
ですので、印刷はコート紙にカバー・帯:2C印刷の仕様です。
この印刷の考え方は近年の装丁にも通じるかもしれません。
意図的に1Cや2C印刷で仕上げてるビジネス書が多く見受けられますね。
最近の1C印刷装丁の仕事
過去の2C印刷装丁の仕事
また、この仕事はシリーズ本としての達成感もあり
デザイナー的にはいわゆるおいしい仕事でした。
H編集長には2000年あたりからでしょうか、
数多くの仕事、お声掛けいただきましたし、
今後、その本群も紹介させていただくつもりですが、
氏には頭が上がらないというか感謝しかない編集者でいらっしゃいます。
↓H編集長との仕事『感じる脳』2005年刊。売れました!
これからも編集者から見て、同じ技量なら誰に頼む?
といった際に選ばれるデザイナーでいられたら最高だなぁと思います。
なかなか難しいですけども….
ボクのような個人デザイナーは、
デザインのみ勉強してるだけでは長く活動できませんので
いろんな事を吸収し人間力を高めていきたいです。
精進、精進ですね。