【思い出の装丁_52】でございます。
今年も気づいたらもう11月ですね。年々早く感じます。

さて、今回の本は

 

親子論。週刊朝日 編
2008年 朝日新聞社(現・出版)刊

四六判、292頁、ソフトカバー仕様

 

惜しくも今年5月に休刊になった『週刊朝日』の連載記事をまとめた書籍です。
当時、週刊朝日編集者のO様とのお仕事です。

 

朝日新聞出版様との仕事_1
朝日新聞出版様との仕事_2
朝日新聞出版様との仕事_3

 

本の内容は、

「正しい親子」なんていませんが…。
でも「いいな」って思う親子はいます。
本書に登場する親子は35組。
色々あっても「親子で良かった」って言えるのはなぜ―。

佐藤可士和、杉山愛、石田純一、加藤登紀子、
筒井康隆、東ちづる、野村萬斎、市川團十郎……
35組の親子には35組それぞれのカタチがある。
様々なジャンルで活躍している親と子が本音と本音でぶつかるトークバトル。

家族の前だけで見せる表情、愛情、強さ、弱さ、
その言葉の端々に親子のありようがかいま見える。
親子だからこその素のやりとりには、
仕事や家庭での成功の秘訣が隠されているに違いない。

となっております。

 

あの『週刊朝日』誌ということもありまして…
本書に登場されている親子は、錚々たる顔ぶれ。
そしてその「親と子」ともご活躍されている方ばかりです。

装丁に関しては
人物写真全てを掲載する方向性はスペース的に難易度高い、
また写真を使用しなくても親子の名前文字のみ配置で
十分成立する、インパクトがあるかなと思いまして、
文字装でいかがですか。と
O様にお話しした記憶があります。

 

カバーと帯にも配置して
かなり帯高のデザインになりました。

 

帯キャッチ、ネームは
小さめになってしまいましたが
書名と名前、帯ネームサイズの
ジャンプ率も高く密度も出たと思います。

帯高のデザインについて

 

書名フォントは作り文字。
おそらくサもない感じに見えると思います。
サもない位置を狙ったと申しますか^^
そこに自分なりに拘りがあったりもします。
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本書について担当O様のコメントが
あの『ほぼ日刊イトイ新聞』に掲載されております→コチラ

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朝日新聞出版様との仕事_4
朝日新聞出版様との仕事_5

 

付き物紙資材は、
カバー:ヴァンヌーボV ニス引き、帯:コート紙 マットPP加工
表紙、別丁扉:ヴァンヌーボV、見返し:玉しき さしこ

になります。

 

親子論…親子といえば
ウチの息子らもあと数年で独立する年齢になってきております。
もう一踏ん張り大変ですが、子育てを通して
彼らに気づかされることも多く、
自身も少しは成長してるのかもと思う時があります。

当時、ゲラを読んで感じてたことと
現在、本書を読んで感じること。
ひと味違うところからも分かりますね。

今回、『週刊朝日』休刊をうけ、
この時期に本書をご紹介でき
自分のなかで意義があったように思います。