岩崎学術出版社様の新刊単行本です。
A5判、286頁、上製造本
数多の著書を出版されている医学博士館直彦先生の著書です。
以下、本の内容紹介より引用、
現代精神分析の礎を築いた分析家ウィニコット。
その精神分析は死後50年たつが古びていない。
彼は自分のことを理論家というよりは臨床家と自認していたが,
その臨床全体を包括的に紹介した本はこれまでほとんど刊行されたことがなかった。
臨床家ウィニコットを知ると,その理論の本質的な新しさ,面白さが分かる。
症例の展開を詳しく追うことで,
ウィニコットが,解釈することよりも,
たゆたうような全体の流れを抱えていることが分かり,
そこに精神分析の本質があると考えていたことが伝わってくる。
ここまで。
装丁に関して、
こちら本も編集担当はH様ですが、
そういえば岩崎学術様とのお付き合いが始まる際、
とある出版社が刊行されている一連の本の「色」。
「今後ご依頼するデザイン、あのような雰囲気が出ると嬉しいですね」
と氏が仰っていたのを思い出しました。
その後もずっと頭の片隅にあったお言葉ですが、
時を経て今回のデザインで、やっとしっくり来たような….
これは勝手に自分が感じてるだけですが。
↓岩崎学術様のウィニコット関連仕事。
左から2012年、2022年、2011年(D:合作)、2020年刊行。
デザイン面では、編集様のご要望もあり
ウィニコット本でヴィジュアルとして多く使用しているサインと
コンテでザックリと描かせていただいた似顔絵を
配置しております。
岩崎学術様のウィニコット本といえば…
というアイコン的な役目もあるのかもしれません。
装丁は本のアイコン化といえる側面もあると思いますので
ボク自身もその方向性は賛成でした。
本書はWinnicottの臨床を知ってもらい,
それを通して精神分析について考えてもらうための本である。
そのため,なるべく余計なことは言わず,Winnicottの臨床の紹介を通して,
「あること」の精神分析が浮かびあがってくるように心がけた。(「序文」より)
現代精神分析の礎を築いた分析家ウィニコット、
この書籍が多くの方のもとに届くことを心より願っております。
11.14頃発売予定
装丁担当