岩崎学術出版社様の新刊単行本です。
 
精神分析の専門書。
A5判、本文横組、上製本。
上下巻の2冊となります。

 

精神分析の重鎮でいらっしゃる松木邦裕先生
(医学者、精神科医、精神分析家。京都大学名誉教授)単著、
集大成的な本と位置付けられるのではないかとのこと。
 
ちなみに、装丁に配置した写真は松木先生がご用意されたものです。

 

以下、編集様からいただいたコメントを
記させていただきます。

 

精神分析はいろいろな意味で厳しい世界といえるかもしれませんが
しかし同時に「遊ぶこと」が重視される,というか,
究極的には「遊べるようになること」が
最終目標のようなところのある世界でもあると思います。

 

↓参考に。このような本もあります。

 

専門書の装丁にこのような写真を使うという発想自体,
著者の「遊び心」の産物と思います。
長期の過酷な訓練(分析)を経て遊べるようになること。
ここには大きな矛盾がありますが,
その矛盾を包み込む(コンテインする)度量のようなものを
醸し出せれば何よりと思います。

 

上のようなお言葉をいただき
(厳密に言うとラフ微調整の際ですが)
採用となった案は、地色がいずれもパステル系。
(これは写真イメージからの流れで考えたものです)
写真配置とタイトル、サブタイ、社名位置も(上下巻で)変化、リズムを
つけてあります。
提出させていただいたもう一つのラフ案は王道的なデザイン。
地色は違えどデザイン差はあまりないものでした。

 

↓2冊の背を並べて

 

結果的に「遊んでいる」方が採用されたのかもしれません。
また松木先生からもイメージ通りというご評価をいただき大変光栄に存じます。
 

精神分析の権威が著された2冊。
多くの方の手に渡り、分析研究の一助と
なることを勝手ながら願っております!

 

写真・石黒雄太さん

 
10月発売予定
装丁担当