岩崎学術出版社様の新刊単行本です。
A5判、本文200頁、ソフトカバー、本文横組
長年(20年近く!)お世話になっている
編集者H様とのお仕事です。
以下、本の内容紹介より引用、
クラインの精神分析とそこからの発展について,現代の視点から捉え直し,
その考えの核となるところを的確かつ簡潔に伝えるものである。
一筋縄では理解できないクラインの考えが見事に整理されている。
クラインがどのような状況でどんな問題に取り組んできたのか,
年代を追って説明されることで,
読者はクラインの考えがどのような影響下で発展し深化してきたのかを追体験できる。
加えて各章のタイトルは日常的な言葉でクラインの考えの発展の本質を捉え,
読者がクラインの物語をたどりながら,
その考えの核に自然に親しんでいけるように作られている。
ここまで。
女性の分析家メラニー・クライン。
ベーシックスと書名にあるように、その基礎を学べる本です。
↓2014年に担当させていただいたクライン本。
『新釈』とうたわれておりますね。
装丁に関しては、基本お任せでしたが
デザイン作業のとっかかりとして
中身が精神分析の本としては珍しく教科書的な構成になっているので,
そのあたりを意識していただけるとよいかなと思います。
と編集様より一言アドバイスをいただきました。
この一言が有難いです。
うえにプラスして「女性分析家」の本というのは意識しており、
この猛暑に対したつもりはないのですが、
爽やかな風を感じるような透明感のあるブルー系ビジュアルを敷き、
特徴ある流麗な英字書体を用いております。
こちらのような専門書は、
流行のデザインは意識しておりません。
たしかに装丁デザインの現在というものはあるのですが、
本の性質上、どの時代でも通じるようなデザインを!と
出来るだけ心がけております。
それがなかなか難しいのですけれども…..^^;
クラインの基礎が、
手軽にコンパクトに学べる精神分析の本だそうです。
この機会に多くの方の手に届かれることを願っております。
8月上旬発売
装丁担当