岩崎学術出版社様の新刊単行本です。
 

A5判、上製、200頁、本文横組。
 
以下、本の内容紹介より引用、
 
SNSの発展により社会的・文化的問題として話題になることが多い
ナルシシズムについて,アメリカ精神分析界の第一人者が論ずる1冊。

 
現代的ナルシシズムのあり方,関係性の様式など,
ナルシシズム臨床の診断にかかわる事項を第1部で述べたのち,
実際の病的ナルシシズムの精神分析的治療について第2部で述べる。

 
目次
 
著者について
利益の開示

 
第1部 診断上のジレンマ
第1章 ナルシシズムとその不満
ナルキッソスの神話/多頭の怪物ヒュドラとしてのナルシシズム/偽りの弁証法/
ナルシシズムの連続体/間主体性の時代におけるナルシシズムの診断

 
第2章 ナルシシズムの文化的文脈
サイバースペースでの生活/
仮想コミュニケーションの世界におけるナルシシズム,愛,そして親密さ

 
第3章 関係性の様式
ナルシシズム患者によくみられる関係性の様式/発達的根源/
愛着とパーソナリティ障害/メンタライゼーション/防衛

 
第2部 治療方略
第4章 治療の開始
初回面接/ナルシシズム患者が治療に来るきっかけは何か/
治療に送られてくる患者/枠の設定/治療者との関わり方の初期様式/
いうべきか,いわぬべきか――診断についてのジレンマ/治療同盟

 
第5章 転移と逆転移
ナルシシズム患者との転移-逆転移の歴史/高機能のナルシスト/
ナルシシズム患者とのよくある転移-逆転移のパターン/
治療者を共鳴板のように扱うこと/共感と称賛の反応を求めること/
理想化と相互称賛/脆弱性への同一化/羨望と競争心/
軽蔑と脱価値化/万能的コントロール

 
第6章 患者に合わせた治療
転移解釈の役割/治療を患者に合わせる/治療計画/
集団精神療法/カップル療法と家族療法/
入院治療と集中的外来治療/結論

 
第7章 治療方略
権利意識,特別扱いの要求,および万能的支配/退屈さ,排除,そしてやる気の喪失/
恥,屈辱,および気配りの必要性/破綻と修復/変化が目標ではないとき/
理想化/羨望と競争力/人を見下したような患者/自己愛憤怒/
防衛としての魅力/自殺傾向/老いゆくナルシシスト/結論

 
第8章 終結
ナルシシズム患者の終結/自己を強化する/
終結に向けた準備状況の査定/治療の囚われ人

 
訳者あとがき
人名索引
事項索引

ここまで。

 
上にもあるように、
昨今、SNSの発展によって話題になることが
一段と増したナルシシズムについての本。
 
本文の第2章でも論述されていますし、
原書もSNS(スマホ)を意識した装丁デザインになってましたが、
日本語版の本書はネット関連にフィーチャーするというより
 
編集様からの、
 
精神分析のゴリゴリの専門書です。
著者のギャバードはアメリカ精神分析界の大家です。

 
というお言葉。そちらに重き(時代関係ない王道感、安定感)を置いたデザインに。

 
↓こちらはオンライン+フロイト。
昨年デザインさせていただいた本。

 

マットPPで加工させていただきました。
こちらの本の性質ににマッチした仕上がりになっております。
 


 

この本が必要なそして興味のある方
多くの方の手に届かれることを
心より願っております。

 
 
6.22頃発売予定
装丁担当