誠信書房様の新刊単行本です。

 

A5判、320頁、ソフトカバー仕様
編集者・K様との仕事。
 

誠信書房様との装丁仕事_1
誠信書房様との装丁仕事_2
誠信書房様との装丁仕事_3
 

以下、本の内容紹介より引用、
 
記号の本質や人々と記号との関わりを探究し、
記号を媒介とした人間の未来志向的かつ動態的な発達を描くことを目指す
「文化心理学」について解説した書。

 
人間の精神における文化的な複雑性に焦点を当て、
従来の心理学の公理的基盤に挑戦する。
また、質的研究法の一つであるTEA(複線径路等至性アプローチ)に
関わる重要な概念も解説される。

 
本書で扱う記号論的動態性の文化心理学は、
再現性問題などで揺れる心理学の世界に突破口をもたらす可能性を秘めている。

 
原書名:An Invitation to Cultural Psychology
 
【目次】
 
日本語版への序
監訳者まえがき
序 文

 
はじめに なぜ文化心理学なのか?:人間性を意味づける
第1章 文化というレンズを通じた人間体験:新しい鍵となる心理学へのいざない
第2章 文化とは何か?:そして、なぜ人間の心理学は文化的である必要があるのか?
第3章 心を社会的に共同構築する:交感を超えて
第4章 境界上の文化的プロセス:構築的な内化と外化
第5章 私たち自身を創造する:記号、神話、抵抗
第6章 記号の諸階層:その構築、使用、そして破壊
第7章 文化は対象を通してどのように作られるか
第8章 環境を文化化していく:意味づけによる過剰決定
第9章 社会の質感を一緒に紡ぐ:行為の中の個人的文化と集合的文化
第10章 組織子としての記号:緊張の維持と革新
エピローグ 文化の普遍性の科学としての文化心理学

 
原 注
訳 注
引用文献
索 引

 
ここまで。
 
誠信書房様との仕事_4
誠信書房様との仕事_5
誠信書房様との仕事_6
 
文化心理学(ぶんかしんりがく)とは、
文化とそれを構成する人間の心理的プロセスとの相互作用を
研究する心理学の一分野である。

とのこと。
 

装丁に関しては、
表1にある「S」マークは原書出版社ロゴで
規定位置に配置することが条件にありました。
また先方のデザイン確認も必要で、このケースはまあまあ緊張します。
 
本書は学術書分野。
本文では、庭(日本の龍安寺の石庭など)、お墓、
ファッションなどいろいろなテーマが論じられており、
そこからイメージしてのカバービジュアルです。
ちなみに原書のカバーにはガーデン(庭)写真がありましたが、
そこまでストレートな表現ではなく。といった意図ですね。
 
また、書名フォントは、フォントワークス様の筑紫Cオールド明朝で、
近年では一番お気に入り明朝体です。
キレがあって個性もクセもあるけど、ありすぎない^^好きだな〜。
 
 
●フォントワークス_パルラムネに関する記事●
 
筑紫Cオールド明朝使用の装丁仕事_1
筑紫Cオールド明朝使用の装丁仕事_2
筑紫Cオールド明朝使用の装丁仕事_3
 


 
 
全体的には、清潔感があってキリっとした装丁になればと
心がけたつもりです。
 
 
刊行のタイミングに合わせて
原著者のヴァルシナーさんも来日し、
訳者の先生方とシンポジウムを行うようです。
本書が多くの人に届かれること、心より願っております。

 
 
10.19頃発売予定
装丁担当