岩崎学術出版社様の新刊単行本です。
A5判、224頁、ソフトカバー仕様、本文たて組
上智大学教授・吾妻壮先生の著書です。
上下巻16講義として刊行されるうちのまずは上巻、
フロイトの精神分析を中心に8講義分の内容です。
以下、本の内容紹介より引用、
”精神分析の臨床実践は関わりそのものであって、
対象から離れて観察するスタンスが損なわれるところから始まるものです──。”
生きた実践としての精神分析臨床に日々取り組む分析家が、
しばしば難解と言われる精神分析を,理論と実践の両面から詳述する16の講義。
分かりにくいところを避けずに、
読者が「分かった」と感じることができるまで掘り下げて解説する。
上巻はフロイトの精神分析を中心に、近刊予定の下巻では、
対象関係論以降の精神分析を学派を超えて徹底講義。
ここまで。
装丁に関しては、
精神分析の内容ですし、
上下巻を通して連動性を持たせたい。
その辺りを念頭に、
全体にはカチっとした雰囲気でデザインできたらと思いました。
ビジュアルについては、読者に幅をもたせた解釈ができるよう
意味が出過ぎないように抽象的な画像を配置しております。
そして、タイトルの「16」数字フォントで
硬い雰囲気をほんの少し和らげたつもりです。
普段、様々な分野の本をデザインさせていただいており、
それぞれ楽しんでお仕事させていただいておりますが、
今回のような正統派と申しますか…カッチリしたデザインというのは
もともと好きで自然と気が入ります。
時代関係なく受け入れられる価値観は存在しますので、
ベースにはそれが流れている
そのようなデザインが今後も引き続きできたら
良いなあと思っております。
いにしえのカチっと系デザイン
精神分析を、理論と実践の両面から詳述された本書、
多くの読者のもとへ届くことを心より願っております。
そして、下巻刊行の際も何卒宜しくお願いいたします。
10.29頃発売予定
装丁担当