岩崎学術出版社様のお仕事。

 
本の内容紹介として、
目次(の一部)をコピーペーストさせていただきます。
 
第一部 社会的トラウマ
第1章 世界貿易センタービルの悲劇と生き残ること、精神療法
第2章 原理主義者の考え方と歴史的トラウマ
第3章 9・11サバイバーと世の中の不条理の統合
第4章 トラウマへの関係性システムズアプローチ──耐えられない不確かさの体験の変容

 
第二部 精神分析臨床と哲学
第5章 理論と実践における文化──臨床事例から
第6章 領域をつなぐこと──哲学と精神分析
第7章 間主観的視座
第8章 臨床家のための哲学

 
第三部 トラウマと倫理
第9章 倫理的転回
第10章 記憶の闇──歴史的トラウマの被害者を特定すること
第11章 トラウマ、沈黙、そして解離
第12章 認識論的トラウマ・他者・偶然性──脱・ポスト植民地主義からの考察

 
というような内容です。

 

心理専門家でないボクには内容はズバリ難しいのですが….
 
毎回、編集様にそれを咀嚼して
装丁イメージをお伝えいただいてます。
 
今回は、そのまとめとして
「シンプルでストイックな中にも上品な格調が感じられるものになると嬉しい」
というこの言葉に集約されましたが、
これも形にするのはなかなかに「頭がひねり王子状態」になります(笑

 

ボク自身は、デザインを創る際に
(理論的に)考えすぎるとできないタイプです。
 
ご依頼のテキスト、ご要望を頭に入れて、
ゲラを読んで(本の概要を聞くのみのときもあり)
時間を置く……。で、デザインと関係ない事をしてるときに
 
ポっと「装丁画像」が頭に浮かぶ事が多いです。
今回もそのような経緯で出来上がった案でした。

 

デザイン案のやり取りのなかで
我を通させていただいた箇所もありましたが
編集様のご理解もいただけて、
ボク自身も大変気に入った装丁になりました^ ^
この本を手に取っていただく方々に喜んでいただけるといいな〜と思っております。
 

こういう創作活動(お仕事)を1年中、そしてそれを何十年も
繰り返しています。いまだに飽きる事はないです。
 
本当に充実したお仕事をさせていただいてると有り難く思っております。
これからも精進して参ります。
 
A5判・上製
 
10.7頃発売
装丁担当