【思い出の装丁_57】でございます。

 

今回の記事は、
朝日新聞出版様刊行の朝日選書シリーズデザインです。
 

こちらの文庫デザイン記事と同じく
いずれ1冊ごとフィーチャーさせていただく機会が出てくるかもしれませんが、
まるっとシリーズ記事ということで「まるっと」紹介させていただきます。
 

朝日選書とは
朝日新聞社(現:朝日新聞出版)刊行の選書シリーズ。
1974年に創刊以来、文学・歴史・政治・思想・経済・芸術・科学史などの
各分野の書き下ろしと、新古典での改訂再刊もある。(wikiより)

と歴史あるシリーズですね。
 

朝日新聞出版様との仕事_1
朝日新聞出版様との仕事_2
朝日新聞出版様との仕事_3
 

画像にある選書群は2003年頃からの仕事で、
担当編集者は各本違いますが
選書全体を通して、本文内容とともに
装丁も割と落ち着いた雰囲気のデザインが多いです。
 

また、それぞれの時代で多少変わりますが、
例えば帯デザインを中心に見ていくと
オーソドックスな印象を受けます。
現在でしたら文字組み等もっと遊ばせたり
サイズ感など動きを出したりするかなと思います。
 

ビジュアルに関しては装画使用ではなく写真使用のデザインが多く
編集様がご用意下さった素材の割合が高いですね。
(翻って朝日文庫の仕事は装画が多いです。自分の場合)
 

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最新の朝日選書デザインはコチラ
 


 

また、下画像のように
朝日選書→朝日文庫(化)という流れの本もあり、
特に『人類とカビの歴史』の方
書名をカビはすごい!と改題のうえ、
デザインもガラッと変化をつけたケースです。
 

同版元でのこのようなケースは記憶になく
貴重な経験をさせていただき、とても楽しめた仕事でした。
(ともに編集担当はO様)
 


 

新書や文庫とも違う選書というシリーズを
刊行されている出版社はそう多くはありません。
長い歴史のなか、そのデザインの一端を担わせていただいたこと、
大変光栄に思っております。
今後も機会をいただけた際は、
より良いデザインができるよう努めてまいる所存です。