【思い出の装丁_47】でございます。
猛暑は続いておりますが、
夜などは秋を感じつつありますね。

 

さて、今回の本は、

今日から人生が変わるスピリチュアル・レッスン
2003年 ダイヤモンド社刊

四六判、301頁、上製造本

 

あの巨匠・アラン・コーエンさんの著書です。
これまでスピリチュアル分野の装丁も有難いことに
数多く手がけさせていただいております。

 

スピリチュアル分野の仕事_1
スピリチュアル分野の仕事_2
スピリチュアル分野の仕事_3

 

1冊の本をご覧になってご依頼いただき
それを機に十数年もお付き合いが続いている
そのような版元様もございます。光栄です。

 

また、この本の著者アラン・コーエンさんの書籍は、
読みやすい内容が多くボク自身もゲラを読むなかで
心に響く話もあり、実生活に活かせるヒントを
いただいております。

 

さて、装丁に関しては
 
・主に女性に向けた装丁にしたい。
・この分野の本を手に取る方は美意識高い方が多い。
その人達の琴線に触れるようなデザインを。
・どこか神々しい…光り輝いているような雰囲気が出ると嬉しい。

 
デザイン自体はお任せでしたが、上記のようなリクエストがあり、
特に3番目は、編集者のS様より強い要望があったように記憶しております。

 

それに対して具体的には、
使用紙に光沢系(きらびき、シェルリン、シャインフェイスなど)を指定するのか、
それとも箔押しかインキを工夫するのか….などなど考えを巡らし
最終的には、プロセス4Cのイエローインキの代わりに蛍光イエローインキを
使ってみようということになりました。

 

20年経った現在も、
装丁は蛍光イエロー効果を維持しております^^

 

デザインの絵柄か蛍光インキアイデアが先か
その辺りの記憶が定かではないのですが効果が発揮できそうな写真を使用。
カバー紙はミセスB、そして帯にはトレーシングペーパーを選択。
その他、表紙:オーディス、見返し:オーディス、別丁扉:ミセスB。
以上が紙資材となっております。

 

トレペ帯の装丁

 

そして、タイトル書体は岩田新聞明朝体。平体のように見える特徴あるフォントです。
細いですが、フォルムにエッジが効いていて存在感があります。

 

書名に新聞明朝体使用の装丁_1
書名に新聞明朝体使用の装丁_2
 
 
スピリチュアル系の装丁では
できれば繊細で美しいものを作りたいという思いがあります。
(もちろん本の内容にもよりますが)

 
上にも書きましたが
読者層に良い意味でナイーブな人が多い。
その方達のエネルギーにリンクしたものを!
と心がけております。