【思い出の装丁_34】でございます。
今回の本は、
新党首小沢一郎 七人の政敵 ジャパン・ミックス刊
奥付を見ると1996年1月刊行となっております。
ンっ…もしかして自分はベテランってやつになってしまってるのか…と。笑
ショックです。
こちらの本もほぼ同時期刊行
………………………
新進党党首選の小沢一郎の圧勝劇は、
最初からすべてがウラで決まっていた。
闇の策士から表舞台へ出てきた新党首小沢一郎と、
彼を取りまく実力者たちの今後は。
「なるほどそういうことだったのか」と
裏の政治の本当のところがわかる衝撃の書。
金丸失脚後の小沢vs竹下の利権争いの実態、
二信組スキャンダルのウラ取引と和解、
大物政治家との密約による小沢総理誕生へのシナリオなど、
新聞・TVが決して書けない永田町の真相を明かす。
………………………
という本の内容です。
装丁に関しては、
当時、若僧な自分でしたが有難くも
デザイン案自体にそんなに注文は入らなかったように思います。
(良い風に記憶を書き換えてるかもしれませんが)
ただかなり急ぎ仕事だったですね。
それでも仕事をたいして抱えてるわけがない時代ですので
嬉しくやらせていただきました。
ぺえぺえの頃
↓意外にも(!)扉2C印刷
特急進行という事もあり、
インターネットを利用してデータ入稿したケースで
現代ではごく当たり前事ですが、
入稿後、先方でのデータ再現は大丈夫なのかと(そのレベルの時代)
結構ヒヤヒヤして作業してました。
いま見ると、甘々すぎるデザインですが、
当時の自分なりに
きっと精一杯仕事していた(はず^^)と回想します。
サイズ大きなタイトルに充てた明朝体は
文字ツメツメで意図的にくっ付けてる箇所もあり。
MA-31、MB-31、リュウミンRーKLなど基本フォントで
デザインしてますね。デジタルフォント自体もそれほど
多くない時代ですので、その限られた中でできる限り優れたデザインを
するには。っていうのを、常に考えてたと思います。
与えられた(限られた)条件のもとで最高のものを!
という考え方は仕事をするうえで必要と感じます。
現在、フォントに関してはリリースが多く
選択に悩むくらいですが、
いまのキレイなフォントに置き換えたらデザインの印象がだいぶ変わりますし、
見栄え良くなるのになぁなどと
いにしえの仕事を見て感慨に耽っておりました。
今回、書棚を整理してたらひょっこり出てきたこの書籍。
存在をすっかり忘れてましたが、
「オイオイ、俺を忘れないでくれー」という
この本の意を汲んで^^紹介させていただきました。
もしかしたら、
そのように紹介を待っている本はまだあるのかもしれません。
少しでも光を当てていけたらと思います。