誠信書房様の新刊単行本です。

A5判、222頁、ソフトカバー、本文横組。

 

以下、本の内容紹介より引用、
 

ゴフマンの生誕100年、没後40年が経った現在でも、
ゴフマン社会学の理解は十分ではない。
そこで、主著である『スティグマ(Stigma)』を取り上げ、
その詳しい解説と部分的な応用を試みたのが本書である。

 

難解で正体がつかめないと評される『スティグマ』は、
「謎めいた文章」を意味するまさに「エニグマ」である。

 

本書はその難解さを解読する装置の役割を果たし、
ゴフマン社会学の本格的な理解と応用への橋渡しとなる。

 

【目次】
第1章 『スティグマ』を知る
1.日本の社会学内外における『スティグマ』の論じられ方
2.初期ゴフマン社会学における『スティグマ』の位置
3.ゴフマン社会学の発見的方法=叙述方法と叙述スタイル

第2章 『スティグマ』を読む
1.「Chapter I.スティグマと社会的アイデンティティ」を読む
2.「Chapter II.情報コントロールと個人アイデンティティ」を読む
3.「Chapter III.集団への軸足の置き方と自我アイデンティティ」を読む
4.「Chapter IV.自己とその他者」を読む

第3章 『スティグマ』を使う
1.「恐喝」の構造
2.「大学デビュー」という現象
3.「なりすまし被害」の諸相

引用文献
ゴフマンの略年譜(1922~1968年)
あとがき
索 引

 
ここまで。
 

誠信書房様とのお仕事_1
誠信書房様とのお仕事_2
 

カナダ出身、アメリカで活躍された社会学者
アーヴィング・ゴフマン
主著である『スティグマ(Stigma)』を取り上げ、
その詳しい解説と部分的な応用を試みた本になります。
 

内容に関しては、正直ボクには難解でありましたが、
編集者のK様にありがたくも方向性をご教示いただき、
案としては大きく2通りで提出させていただきました。
 

最終的に、渋くそして若干アンダーな雰囲気の
この案に決定と相成りました。
(もう一方はスタンダードで採用案よりライトな雰囲気)
 

 

 

 

特に今回のような専門書は、
すべてのゲラを読ませていただくというよりは、
目次や、その本を象徴する箇所、要となる章のゲラなどを
参考としていただくことが多いです。

 
それを読ませていただきつつ
本のあり方を掴み取る、想像する、クリエイトする。
そういうデザインの「勘」みたいなものが
とても大事なんじゃないかなとよく感じます。
(こう書くとなんだかエラソーですが^^)
 

自分が現状できてるかどうか分かりませんが、
編集様たちのご期待にできるだけ応えられるように
裏切らないようにこれからも努めて参る所存です。
 

ゴフマン社会学の本格的な理解と応用への橋渡しとなる本書。
是非に多くの方へ届かれることを願っております。

 

11.22頃発売予定
装丁担当