色校出校やその仕事の完成がワックワクと楽しみな時は
結果(本のヒットなど)が伴う確率が高いです。
いわゆるノって楽しめた仕事だという事です。
仕事規模の大小、苦労したとか練りに練ったとかもあまり関係なく、
スルッと案が浮かび採用されたものもすべて同様です。
(自分の場合は)
と…..いきなり変な^ ^書き出しですが、
佐野美術館のポスターデザインは上のように
いつも色校チェックが待ち遠しい仕事です。
早く完成品が見たいという衝動に駆られるので、
毎回心から楽しんでデザインしているのでしょう(笑
今回の展示は、(以下、チラシ裏面から引用)
雛の節句にふさわしく、名工・永德齋(えいとくさい)の人形を展示いたします。
永德齋は、日本橋十軒店に明治2(1869)年より店を構えた人形司(にんぎょうし)です。
贅を尽した人形は皇族や旧公家、財閥などの愛顧を受け、昭和の時代まで繁栄しました。
本展では、三代永德齋の手になる豪華な節句飾りを展示いたします。
(中略)
また、永德齋研究の第一人者である林直輝氏の「紙鳶洞(しえんどう)コレクション」から、
武者人形を中心とした永德齋各代の名品を展示します。
という内容です。
製作面では数ある人形作品の中から学芸員の方に候補写真を選んでいただき、
複数のデザイン案からこの意匠に決定。
人形の持つ迫力と隅々まで神経の行き届いた造形の細やかさ、その魅力。
春先に掲げられるポスターとしての華やかさ、絢爛さ、
そして歴史を感じさせるようなデザイン位置を心がけたつもりです。
その展示作品の存在感とともに今回のデザインはタイトルフォントのチカラが
大きいです。フォントワークスの筑紫Q明朝Lという書体です。この書体であるからこその
醸し出される空気感があると思ってます。
デザイン案をご覧いただく際、館担当者に「この書体良いですね!何と言う書体ですか」と
真っ先に聞かれたくらい良い意味でひっかかるフォントなのですね!
↓下画像。A4チラシの表裏。
普段ボク自身は、ツイッターで公開可能な場合、校正段階から投稿しています。
それこそ2紙校とったり、ちょっと変わった印刷したりした際は特に。です。
そして完成品も後で載せます。推したい仕事ならば最低2、3回はツイートしたいからです。
少しでもイイネをいただければそれだけタイムラインにのる機会も増えます。
関係者がRTくだされば尚一層です。
ツイッターは使い方次第では、レバレッジ(テコのチカラ)がかかるので
とても有効に使えます。使わない手はないです。
仕事宣伝の面はもちろんあります。ものづくりを生業としていて、
自分の作品を見てもらいたいという欲望はあるのが自然だと思います。
しかし、その先にはデザインって面白いなあ。紙種でこんなに印刷も違うのか。
楽しそうに仕事してるな~。という風にデザインに(特に若者に)
少しでも興味を持って欲しいという思い。
仕事の軸でもある装丁だったら、その本の宣伝になるので
ツイートで見かけた本というだけで興味を持ってくれるかもしれない。
買ってくれるかもしれないという業界底上げの狙いがあります。
本、雑誌(紙媒体)は以前よりはるかに売れなくなってますから。
こういうことは40代になってから自然と意識し出してきたことです。
今後も小我の思いとともに大我の考えと視点で活動をしていけたら良いなあなんて
思っています^ ^ボクなんかがとっても生意気だと思うのですが….。
自分自身が楽しんで仕事している様子を発信することが結果的に
その大我の思いにつながっていく事と思ってます。
展示は、ちょっと先の2019.3.2(土)〜です。
是非お立ち寄り下さいませ〜〜。
佐野美術館HP→http://www.sanobi.or.jp
B2・B3(車内吊り)ポスター、A4チラシ表裏面デザイン担当。