青弓社様の新刊単行本です。
以下、本の内容紹介より引用、
『桃太郎 海の神兵』は、
1945年、戦時下の日本で公開された日本初の長篇アニメーション、
国策アニメーションである。
これまでは「日本初」という点で注目され、
「プロパガンダ/平和」というイデオロギー的な側面から論じられてきて、
映像テクストとそれを支える社会的な背景は正面から検証されてこなかった。
本書では、『海の神兵』の映像テクスト分析を中心におこない、
ユビキタス的なありよう、異種混交性・越境性、
キャラクター造形の特異性を浮き彫りにして、
『海の神兵』の映像技法の先駆性・実験性も明らかにする。
『海の神兵』を支えた当時の文化映画業界や
『海の神兵』の東アジアでの受容も掘り起こし、
アジア・太平洋戦争と日本アニメーションの関わりを照射する。
日本のアニメーション研究の第一人者・渡辺泰氏による
「『桃太郎の海鷲』の思い出」も所収。
ここまで。
上にもあるように戦時下の日本で公開された日本初の
長篇アニメーション『桃太郎 海の神兵』を、総合的に検証する研究書です。
これまで映画評論やアニメ史で言及されてきましたが、
作品を分析したり社会的な背景を探ったりする研究書はなかったそうです。
装丁に関しては、
『桃太郎 海の神兵』の画像はカバーで使えないということと、
学生や院生にも手に取ってほしいという著者様のご希望がありまして、
研究書、歴史、軽すぎない、地味になりすぎない、
現在っぽさも少々というデザインキーワードが脳を駆け巡り
……これは文字のみでデザイン構成だな^^と。
思い浮かんだのでした。紙資材も含めてノイジーさもほんのり加えて。
書店等で実物を手にとってご覧いただけたら!と思います。
↓表紙と見返しの紙資材は『里紙』の色違いで指定。
この本が多くの方の手に渡ることを
心より願っております。ご興味ある方、是非に!
1.31頃発売予定
装丁担当