翔泳社様の新刊単行本です。

 
四六判、464頁、ソフトカバー仕様
 

翔泳社様との仕事_1
翔泳社様との仕事_2
 

以下、本の内容紹介より引用、
 

【本書の概要】
・ニヒリズムの観点から、テクノロジーと人間の関係を読み解く
・SNSや有名アプリ・サービスを題材に、人が「無」に向かう構図を解説
・現代の研究や調査、理論を反映、ニーチェの哲学が現代に通用することを示す

 
【人を虚無に導く企業やサービス】
Facebook, Twitter, Netflix, YouTube, Google,
Pokemon GO, Fitbit, Uber, Airbnb, Tinder, etc.

 
【対象読者】
・哲学的観点から現代テクノロジーとの向き合い方を考えたい人
・AIやアルゴリズムが人に与える影響が気になる人
・テクノロジーと自己の関係を見直し、批判的かつ楽観的な思考を得たい人

 
※哲学理論が登場します。不慣れな方は事前に目次や内容をご確認ください
※テクノロジーの専門知識は不要ですが、流行のアプリやサービスは知られているものとして扱っています

 

【まえがきより】
ニーチェが分析していたのはテクノロジーではなく、
道徳や宗教とニヒリズムの関係だが、
この分析はテクノロジーにも当てはまる。

 
私たちは、テクノロジーを通じて倫理的な目標を追求している。
テクノロジーはユーザーの信仰を育み、ユーザーの献身を引き出している。
こうした構図から、テクノロジーにニーチェの哲学・思想が当てはまると確信した。

 
本書はニーチェの思想に対する新たな解釈を探るものではない。
人とテクノロジーの関係について、ニーチェの哲学をヒントに、
その優れた批判的視点を養うことを目指したものだ。

 
この本は学術面でも文化面でも、対象とするグループを特定していない。
 
ニーチェ流に言うと、本書はあらゆる人のための、
そして誰のためのものでもない1冊の書である。

 

【目次】
第1章 ニーチェなら現代テクノロジーをどう見るか?
第2章 ニヒリズムとテクノロジーの関係
第3章 ハイデガーの技術論への反論とポスト現象学
第4章 ニヒリズムと「催眠」テクノロジー
第5章 ニヒリズムと「データドリブン」テクノロジー
第6章 ニヒリズムと「娯楽経済」テクノロジー
第7章 ニヒリズムと「畜群ネットワーク」テクノロジー
第8章 ニヒリズムと「狂乱」テクノロジー
第9章 神は死んだ グーグルも死んだ

 

ここまで。

 
翔泳社様との仕事_3
翔泳社様との仕事_4
 

装丁に関して。
まずは、このロボコップのような装画インパクトにビビりますね。
原書にあった絵を使用できるよう
編集様にご尽力いただきました。
感謝でございます。
 
思うに、
この絵のおかげでデザイン8割は決まったのではないかなと思います。

 

あとは、おこがましいですが帯の大キャッチ文(デザインではなく内容)が
効いてるのではと思います。
プロレス好きな方はもちろんピン!ときますね^^
(編集様も意識されてるかも。です)
カタカナ用いて装画ともしっくりリンクした一文を
タイトル小サイズに対して大サイズで配置しております。

 
プロレス関係の装丁
 

そして紙資材の方はカバー、帯ともに
 
・パターンズF コットン
 
にいずれもプロセス4C印刷。

 

↓インキ面のギトっとしたグロス感が堪らない。

 
装画がキャンバス地に描かれた絵のため
そのテイストを再現したいのと
洋書っぽい佇まいを出したいということで
この紙を選択させていただきました。

 

雰囲気はそれなりに出た方かもしれません。
担当様にも喜んでいただけたようで何よりでございました。

 

↓章扉デザイン。シンプルに、文字サイズ小さめを意識。

 

本文464頁の大部。
ボリュームたっぷりの翻訳書。
是非、手に取ってご高覧いただけたらと思います!

 

ヒット祈願です。

 

8.5頃発売予定
装丁、本文デザイン担当