今年も師走になりましたね。早すぎです。
さて、岩崎学術出版社様の新刊単行本のご紹介です。
B5判、164頁、ソフトカバー仕様
トニー・ハーバイン-ブランク、 マーサ・スウィージー著、
花岡ちぐさ先生、山田岳先生訳。
編集者S様との仕事になります。
以下、本の内容紹介より引用、
現在,非常に多くのセラピストから注目されている内的家族システム療法(IFS)。
このIFSは,私たちの内面には様々な人格を持ったパーツ(副人格)があり,
その人を守ろうとして懸命に行動している,
という考えを基本とする心理療法の新潮流で,
トラウマ治療を中心に活用が進んでいる。
本書は,このIFSの概念をカップルに当てはめて展開していくものである。
IFIOは,“Intimacy From the Inside Out”「親密さを心の中から理解する」という手法で,
カップルの構成員をそれぞれの過去の傷つきやトラウマ体験などの集大成として見,
その発言や行動を様々なパーツが出てきて思いを語っていると捉える。
「なぜそのようなことを言うのか」「なぜここに反応してくるのか」など,
相手の言動を理解できないときに,私たちはつい相手を非難してしまう。
しかしIFIOでは,ダイレクトに非難や悲嘆反応に走るのではなく,
そういうことを言ったりしたりするパーツがある,と考えるのである。
IFSに関心をもち一層の活用を考えるセラピストはもちろん,
カップル間の問題に関わるさまざまな分野の支援者,
そして,問題に直面している当事者への示唆にも富む。
ここまで。
大判の新しい心理療法のマニュアル書になります。
装丁に関しては
お任せタイプのデザインで、
いただいたゲラを拝見しながら
方向性の違うラフを複数作成しご覧頂きました。
スタンダードな雰囲気で
信頼性のあるものが選ばれたと思います。
ボク自身もこのデザインが一番適してるかなと思っておりました。
ポイントとしてカップルセラピーからのイメージで
ハート形の樹木にハートの葉が散りばめられたイラストを配置。
ところどころ暖色を差し色で入れてあります。
これは編者の先生方、編集様のアドバイスにより彩色したもの。
あらためて完成本を見ると、
この暖色がなければ寂しい感じになってしまってたろうな、
カップルセラピーの温かい感じが出なかっただろうなと
良き助言をいただき感謝しております。
日頃の活動でも自分の意図を持ち作成しつつ
一方で謙虚にあり続けることが大切だなと再認識です。
本書が、IFSに関心をもたれているセラピスト、
カップル間の問題に関わるさまざまな分野の支援者の方達など
多くの方に届かれることを心より願っております。
12.8頃発売予定
装丁担当