出版芸術社様の新刊単行本です。

 

数多の文学賞を受賞されている
あの大御所・東郷隆先生の新作歴史小説になります。
四六判、289頁、上製造本。

 

今回、デザイン担当させていただき
大変たいへん光栄でございました。

 

以下、本の内容紹介より引用、

 

頃は鎌倉最末期。
四天王寺から流出した奇書『未来記』をめぐる権力者同士の争奪戦に、
天狗、妖人、名もなき庶民も加勢する。

勝者は楠木正成か、怪僧文観か、後醍醐帝か、はたまた天狗か!?
未来を制するのはーー著者会心の歴史伝奇。

東郷先生について

東郷隆/横浜市生まれ。
国学院大学卒。同大博物館学研究員、編集者を経て、作家に。
詳細な時代考証に基づいた歴史小説を執筆し、
その博学卓識ぶりはつとに有名。

1990年『人造記』等で直木賞候補になり、93年『大砲松』で吉川英治文学新人賞、
2004年『狙うて候 銃豪村田経芳の生涯』で新田次郎文学賞、
12年『本朝甲冑奇談』で舟橋聖一賞を受賞。その他著書多数。

 

ここまで。

 

装丁に関しては、
歴史小説ということでしたが、
装画は使わない方向でいきたいと
編集者のO様よりリクエストいただきました。

東郷先生の数え切れないほどの著書を拝見しても
確かに8、9割は装画使用されているので
既刊との差別化にもなりますし、
それは良いご提案!とノって参りました。

 

また、最新作ですので時代物といえども
天狗、妖人なども登場する歴史伝奇ですし、
どこか新しい感覚(のようなもの)も取り入れたいなと思った次第です。
アレンジ作成したタイトル文字もその一つであります。

 

こちらも出版芸術社様とのお仕事
 
こちらはグループ会社(出版社)様とのお仕事
 

 

紙資材の方、
帯、別丁扉には銘柄:ハミングを使用させていただいております。
インキを程よく吸う手触りの良い紙で
今回のような小説分野で、
カバーのコート(グロスPP)との質の差を出す
意味でもとても相性の良い紙といえました。
また何かの折に使ってみたいですね。

 

 
ボク自身、とても楽しめたお仕事でしたが、
東郷先生にもデザインを気に入っていただいたご様子(編集様談)で
ホッとした次第です。

 
東郷先生、会心の歴史伝奇!
新作小説、是非にご高覧いただければと思います。

 

12.8頃発売予定
装丁、本文デザイン担当