ナチュラルスピリット様の新刊単行本です。
A5判、304頁、ソフトカバー仕様
全頁フルカラーで見応えある
ヴォイニッチ手稿の内容を伝える本。
ナチュラルスピリット様との仕事_1
ナチュラルスピリット様との仕事_2
以下、本の内容紹介より引用、
いまだ解読されていない謎に満ちた奇書をトートが解説!
宇宙創成の秘密と人類の進化の仕組みが描かれた手稿は、
人間意識の拡大を目的としていた!
『ヴォイニッチ手稿』は、1912年にイタリアで発見された古文書(写本)。
未確認言語の暗号で書かれた科学的または魔法の文書。
この手稿を解読するための数多くの試みがなされた。
何人かの学者がこの原稿の解読を主張しているが、
大部分は未解決の謎のままになっています。
ほぼすべてのページに、緑、茶色、黄色、青、赤の
さまざまな色合いのインクで植物や科学の絵が描かれています。
名称は発見者であるポーランド系アメリカ人の革命家で
古書収集家のウィルフリッド・ヴォイニッチにちなみます。
『ヴォイニッチ手稿』は、イエール大学にて保管されています。
ここまで。
装丁に関して、
内容、素材的には個人的にワクワクする分野で
デザインの際、思わずゲラに見入ってしまいました。
イエール大学に保管されているヴォイニッチ手稿全頁の
画像より装丁用に候補画像を編集様に複数選んでいただき、
またその中より意味的、見栄え的にデザインに適したものをチョイス。
色味的にも懐古的な雰囲気も出ますし、
なにかこうストーリー、時間が感じられるようなイメージで。
扉、見返し色等も含め全体にはアース系色でまとめております。
ただ、それのみですとまとまりが出すぎるため
帯文字には朱色を差し色で指定しアクセントをつけてあります。
ナチュラルスピリット様との仕事_3
ナチュラルスピリット様との仕事_4
本書では多くの頁に手稿画像が掲載されてますが、
カラフルな色インクで描かれた挿絵の方も興味深く味があり、
純粋にイラストレーションとして鑑賞できます。
カバー背景や表紙に配した画像は
細胞、人体、エネルギーそして宇宙をイメージさせるもので
絵になるなぁと感動してしまった挿絵です。
そして、付き物紙資材は、
カバー、帯:ヴァンヌーボVG-FS グロスニス引き、
表紙:アート紙、見返し:エコラシャ、別丁扉:里紙
になります。
このような奇書系仕事は楽しいですね。
装丁の仕事というのは
様々な分野をデザインさせていただけるので
実にやりがいがあります。
7.12頃発売予定
装丁担当