日本経済新聞出版様の新刊単行本です。
 
四六判、344頁、ソフトカバー
 

本書は、ベテランの日経記者様による著書になります。
編集担当は、こちらの書籍と同じくH様です。
いつもお声掛けを有難うございます。
 
 
日本経済新聞出版様との仕事_1
日本経済新聞出版様との仕事_2

 

以下、本の内容紹介より引用、
 
●半世紀ぶりの大インフレ、四半世紀ぶりの円安 コロナ禍と
ウクライナ戦争を背景におよそ半世紀ぶりの大インフレが世界を襲った。
低インフレにあえいできた日本も例外ではない。
「輸入インフレ」の深刻度は米欧をしのぐ。
資源高に根ざす物価高に拍車をかける円安が同時に広がったためだ。
世界的なインフレの波のなかでも、
日本は賃金デフレの流れが終わらず、 日銀は金融引き締めに動けない。
 
輸入インフレと、なお残る賃金デフレ。 そのダブルパンチが通貨安を生み、
さらなる物価高を生む悪循環になった。 本書は、日本と海外に広く目を向け、
市場をウォッチしてきたベテランの日経記者によるもの。
ファクトを積み上げ、幅広い取材から総合的な視点で日本の今後を占う。
 
●ピンチはチャンスになるか 苦境の日本にチャンスはあるか。
モノの値段が上がるということは、停滞してきた日本経済を動かすことになる。
よい値上げはモノやサービスの付加価値をあげることであり、
脱炭素、デジタル時代においてのより一層のイノベーションが期待できる環境となる。
例えば物価連動の賃金制度を取り入れるなどして、
 
消費者の効用をあげるという策も必要だ。
また、4月からの日銀新総裁の就任は、
脱アベノミクスを掲げたものになる必要があるだろう。
円安誘導で企業業績は向上したものの、賃金は下落し、格差は助長された。
今後も資源インフレが予想されるなかでの円安は、 もはや限界を迎えている。
正常な金融政策を取り戻し、 成長に向けて舵を切っていくことが求められる。
 
【目次】
序章 欧米をしのぐ「輸入インフレ」が日本を襲った

第1章 「うまい棒」脱10円の衝撃
第2章 インフレとデフレの共存 なお続く「不思議の国ニッポン」
第3章 「値上げ許容度」は国民にあるのか
第4章 終わらぬ賃金デフレ 本当の原因は
第5章 円安狂騒曲 「悪い・良い」の議論は不毛か
第6章 FRBの過ち 「低インフレ打破」があだに
第7章 インフレで浮かび上がった日本の課題 おわりに
 

ここまで。

 

日本経済新聞出版様との仕事_3
日本経済新聞出版様との仕事_4

 

装丁に関して、
 
本書の内容がインフレテーマというと、
例えばデザインにビジュアルを絡ませるとなると
それに関したグラフ系、または金融のイメージ写真などがまず浮かびます。
(自分の場合は)
それらを表1に置く方向性ももちろんありますが、
今回は違うベクトルを考えました。
 
文字中心で構成しつつも、
直接的ではないところで
インフレーションを感じるような造形、
パターンなどがないかなと。
 
書名にインフレと入っていますしタイトル文字を大きく扱っているため
説明的ビジュアルを持ってくるとしつこいのではとも思ったのです。
 

最終的には、上画像のデザインを提出・採用と相成りました。
色味的には爽やかなタイプで。季節的にはピッタリですね。
 
 

 
↓表紙:ICHIMATSUにベタッと銀特色刷り+ニス加工で保護

 

 
4月に入り、一段と物価高という我々の生活に直結したテーマ、
賃金デフレという身近に感じる面もありますし、
ググッと惹きつけられる帯のキャッチ文。
今まさに読んでみたい内容なのではと思います。

 
紙資材は、 カバー、帯:ヴァンヌーボVG-FSにグロスニス引き、
表紙:ICHIMATSU 見返し:NTラシャ となっております。

 
日本と海外に広く目を向け市場をウォッチしてきた日経記者様の著書。
多くの方の手に届かれる事を願っております。
是非にご高覧くださいませ。

 

4.22頃発売
装丁、目次・章扉デザイン担当