【思い出の装丁_82】でございます。
さて、今回の本は、
『パタリロ!』作者の自伝的エッセイ スピリチュアル漫画家!
2016年 PHP研究所刊
漫画家の魔夜峰央先生のエッセイ本の紹介です。
2015年は、後に映画化もされている漫画
『翔んで埼玉』(宝島社刊)が奇跡の大ヒットで
魔夜先生がブレイクされまくっていた年です。
本書は、そのブームに乗って刊行された書籍。
PHP研究所様との仕事_1
PHP研究所様との仕事_2
PHP研究所様との仕事_3
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思い返せば魔夜氏の人生は奇跡の連続だったという。
雪国での生い立ちに始まり、漫画家デビュー、ホラーからギャグ漫画家への転身、
運命の出会い、自身が「冬の時代」と呼ぶ、長い苦難の時期、そして……今。
本書では、そのすべてを赤裸々に語っていただきます。
はたして、その人生に降りかかった神がかりの数々とはどんなものだったのか。
スピリチュアル漫画家・魔夜峰央先生初のエッセイは、心が軽くなる言葉に満ちた、
まるで自己啓発書のような読後感の自伝的作品になりました。
巻末付録として、守護霊漫画『龍王無尽』(「パタリロ!」第129話)を収録!
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マンガ本の装丁_1
マンガ本の装丁_2
装丁に関しては、
魔夜先生が描かれたパタリロを装画として使用させていただき、
構成としてはスタンダードタイプのデザインで
エッセイ本としての佇まいを意識しております。
カバー地は、ただの色面ではなく少し抵抗感をつけて
紫色系のテクスチャー地を敷いて。
書名フォントの一部にエレガント風あしらいを施し
デザインアクセントとしております。
内容を拝見すると、
魔夜先生ご自身、不思議なお力を持たれているのかもしれませんが
漫画家として成功してやるぞとガツガツ頑張ってきた方というより、
運命に導かれるように流れに乗って時に飄々と
ご活躍されてきたその人生が窺われます。
こういう方もいらっしゃるんだなあと
憧れの眼差しでゲラを読んでいたことを思い出します^^
しかし、本書に付録としてもある「パタリロ!」は懐かしいですね〜。
ボク自身はアニメの方でその耽美な世界に浸かった世代ですが。
PHP研究所様との仕事_4
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PHP研究所様との仕事_6
また、漫画家ではありませんが、
著名人に関する書籍といえば下記の装丁仕事もありました。
田中のヤロー+俺は見たんだ!!
2005年 ダイヤモンド社刊
お笑いコンビ、いつもここからさんの本。
内容は「TVステーション」誌の連載をまとめたものです。
TV番組タイアップ本の装丁
俳優さんの本の装丁_1
俳優さんの本の装丁_2
あの「悲しいとき〜〜」や
「アルゴリズム行進・体操」で有名なお二人ですね。
装丁に関しては、
著者のお二方から、全体的に落ち着いたトーンに
したいとのご要望をいただいたと記憶しております。
判型は正方形に近い変形サイズで帯には、
菊地秀規さん(帯絵右の方)が描かれたコンビのイラストを配置して、
書名や帯など使用書体をかな民系、新聞見出しG系でまとめて
ノスタルジックな雰囲気も加味してあります。
本文は2C印刷にて、菊地さんが描かれた
イラスト(味があってめちゃ上手い!)を効果的に使わせていただき、
フリップ芸ネタそのものを再現するような構成イメージですね。
(本文デザインは別の方)
あらためて読み直してみて….
クスっと思わず笑ってしまいました^^
ダイヤモンド社様との仕事_1
ダイヤモンド社様との仕事_2
ダイヤモンド社様との仕事_3
付き物紙資材は、
スピリチュアル〜:
カバー:ヴァンヌーボVG グロスニス加工、帯:コート紙 グロスPP加工、
表紙・見返し・別丁扉:里紙
田中のヤロー〜:
カバー・帯:コート紙 グロスPP加工、表紙:アート紙
見返し:タント、別丁扉:ミラーコート
となります。
2冊とも装丁担当