【思い出の装丁_71】でございます。
今日はだいぶ涼しく….秋です。
 

さて今回の本は、
 
売り上げがドカンとあがるキャッチコピーの作り方
2005年 日本経済新聞社(現・日本経済新聞出版)刊

 

数多の著書がある竹内謙礼先生の書籍になります。
竹内先生の本は、これまでも複数装丁を担当させていただいております。
大変光栄に思います。

 

竹内先生の小説本の装丁
竹内先生のビジネス本の装丁

 

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売れるコピーはセンスでなくノウハウだ。
ネット通販で一億円以上売るカリスマ著者が、
お客を引きつけてやまないコピー、チラシ、POP作成の秘訣を、
成功事例とともに教えます。

売れるキャッチコピー語彙辞典付き。
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書き文字書名の装丁_1
書き文字書名の装丁_2
書き文字書名の装丁_3
 
 
編集者・S様との仕事。
S様は、装丁お任せが多い方でしたので
デザイン、思い切ってたかもしれません^^

 

装丁に関しては、書名自体がすでに印象的ですが、
その書名の書き文字要素一択の思いです。
それで目立ちたいという考えしかなかったです。
自ら筆に墨汁つけて夜中に何枚も書いて
翌日、選んだものをデータ化しております。

 

なんというか、上手すぎず下手すぎず(下手かも)、味も出過ぎず….という狙いで
言葉にしにくいのですが….とにかくインパクトが欲しいな〜ということで
書いてます。その後、本書はビジネス人文庫として増補改訂版が
刊行されておりますのでヒット作だったと思います。
 
※デザインの話なので、字が上手い、綺麗だから◯、下手、汚いから×という価値観の話ではありません。
 
単行本→文庫化の記事
 

書き(描き)文字や作り文字というのは、
活字とは違い個性的な本の顔になるので印象付けの強度が増します。
また、近年は特に書き文字フォントも数多くリリースされておりますが、
文言を組むとバランスがイマイチな時も、ある程度ありますので
その際は微調整が必要になりますね。

 


 
 
付き物紙資材は、
カバー:ヴァンヌーボV マットPP加工、帯:コート紙 グロスPP加工
表紙:あらじま、見返し:ハンマートーンGA、別丁扉:ルミナホワイト

となっております。
 
 
日本経済新聞出版様との仕事_1
日本経済新聞出版様との仕事_2

 
また書き文字といえば、こちらの装丁もありました。
 

 

モノを選んで二度と増やさない!45のコツ
2008年 すばる舎刊

 
編集者・M様との仕事です。
 
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モノが多くて身動きがとれなくなっている人が多い今、
モノを「整理する」「捨てる」だけでは、
すぐに元通りの生活に戻ってしまいます。
そもそも、「モノ」を家の中に入れる前から考えてみませんか?

 
本書では衣・食・住、さらに生活を豊かにする趣味のものまですべて、
「モノを選ぶ基準」を伝授します。
著者自身の失敗談も含めて、
暮らしをもっと快適・シンプルにするコツが満載の一冊。

 
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2008年の装丁仕事_1
2008年の装丁仕事_2
 
 
装丁に関しては、
女性向けの書籍で、堅い雰囲気にしたくないなというところが
デザインの出発点です。この本はインパクトが欲しかったのではなく、
柔らかい雰囲気が欲しくて書き文字にしてみました。
 
 
文字に関しては、上手すぎない、綺麗すぎないで
親近感、安心感が湧くような文字のイメージです。
太めのペンで、こちらも紙に何枚も女子になったつもりで^^書きカキして
その後、選びデータ化してます。
 
 
一方で帯は、高村あゆみさんのイラストが
手描き線画でゆるめ雰囲気があるため、
ややカッチリしたゴシックフォント(MB31)でキャッチを組み
書名との差を出してバランスをとっております。
 
 
すばる舎様との仕事_1
すばる舎様との仕事_2
すばる舎様との仕事_3
 
 
こうやって振り返ると、書き文字も奥が深いですね〜。
イラスト・絵も、文字・フォントも、デザインも奥深い。面白い。
実に探求しがいがあるなァと感じます。

 
 
売り上げが〜:装丁担当
モノを選んで〜:装丁・本文デザイン担当