【思い出の装丁_51】でございます。
さて、今回の本は
ゴールドマン・サックス 王国の光と影 上・下
2010年 日本経済新聞出版(社)刊
上下巻のノンフィクションです。
あの金融大企業・ゴールドマン・サックスを描き出した翻訳書。
四六判、上:516頁、下:512頁、上製造本
2冊並ぶとボリュームが結構あります。
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つねに世界ナンバーワンを目指す最強金融軍団はいかに作られたか。
圧倒的な取材力とインタビューで「情報非公開」の壁を突き崩し、
その強さの秘密と140年の王国の歴史を初めて明らかにした最高のノンフィクション。
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日本経済新聞出版様との仕事_1
日本経済新聞出版様との仕事_2
装丁に関しては、
まず全体的には、上下巻で並べた時に統一感があるデザインにしたかったのと、
歴史ある金融企業に関する内容なので重厚感、渋さ、
カッコ良さも醸し出せると良いなあと思った次第です。
色使用数は絞っておりますね。
副題の「光と影」ともかけている色味です。
当時、編集担当のS様とお話ししていくなかで
帯にはゴールドマン・サックス社屋の同じ写真を上下巻で使うことになり
あまり2冊の差がつけられない(色味は変化をつけてます)状況だったのですが、
では、両巻の違いを色以外でどこにつけるかというところで…
帯ネームの組み方ですね。
そのプランを編集様にお伝えして、
できるだけコンパクトな帯文にしていただいた記憶があります。
ノンフィクション分野のデザイン仕事は
今までさほど数多くないですが、
実は分野として好きなので^^
もっと機会が増えると嬉しいなあなどと思ったりします。
なにより当時ワクワクしながらノって
デザインしていたのを思い出します。
そして、もう一冊を。
金融(投資)といえば、こちら(↓)は世界三大投資家の一人でもある
あのウォーレン・バフェット本の装丁仕事。
株で富を築くバフェットの法則 2014年 ダイヤモンド社刊
装丁に関しては、カバー基調色にゴールドはどうかなとラフデザインを作成しましたが
結果的には少しマゼンダが入ったイエロー(特色)に。
帯にバフェット氏の写真が入るため
本の内容を考えてもシリアスになりすぎない雰囲気で
全体的には割とバランスがとれた装丁にまとまったかなと回想します。
付き物紙資材は、
ゴールドマン・サックス〜
カバー:OKプラスター7C ニス引き、帯:コート紙 グロスPP加工
表紙、扉:OKプラスター7C、見返し:NTラシャ
株で富を築く〜
カバー:Mr.B ニス引き、帯:コート紙 グロスPP加工
表紙:アート紙、見返し:NTラシャ
となっております。
___閑話________
投資といえば、ボクは
個人投資家としても活動されてる近年(強調!)の与沢翼氏のファンなのですが、
氏の金融・ビジネスに関する事ばかりでなく物事に対する考え方は、とても参考になります。
現在、家族に囲まれ素晴らしい生き方をされてるなと尊敬しております。
いつか氏の著作デザインができたらいいなあと妄想しておる今日この頃です^^