【思い出の装丁_21】です。
注力します。
今回の本は、前回からミステリーつながりでの
裏口は開いていますか? 2009年 双葉社刊(双葉文庫)
で、ございます。
推理小説の巨匠、あの赤川次郎先生の著書。
この時を含め何度か装いを変え刊行されている書籍です。
超ロングセラー。
ボク自身、赤川サスペンスは10代浪人時代、
時間がたっぷりあるときによく読んでおりました。
受験勉強(+デッサン・平面構成)からの逃避(笑)
その十数年後に自らその先生の本をデザインさせていただくとは!
嗚呼、面白きかな人生。
デザイン前、ゲラを読むといつもながらその辺にいるただのごく「普通の人」が
意図せず、あれよあれよという間に事件に巻き込まれていく展開。
自然かつ巧妙に。そして計算尽くされ描かれておりました。
(昔も感動してました)
装丁の方、編集様より装画はぜひ尾崎仁美さんで。と推され
自分も氏の存在は以前より存じており、いつかお願いできたらと
思ってた方。渡りに船でお願い致しました。
小説の人間模様を尾崎さんタッチで表現されていらっしゃいます。
人物のデフォルメ感、たまりません^^
文庫本の判型(フォーマット)は小さめなので
出来る限り装画を大きく配置したい、
活かせていただきたいとの思いで、
その場合はタイトルは小さめ扱いになってしまいがちです。
(ケースによる)
この時も同様です。
装画インパクトで購入していただく装丁ですネ。
ミステリー・サスペンスは観るのも、デザインするのも好きです。
現在は新装版が発売中とのこと。
そちらも是非に!ご高覧下さいませ。