【思い出の装丁】記事、連投してまいりますm(__)m

 

というのも、上画像の『恋愛依存症』
を当時編集された方と現在お仕事進行中でございまして、
この本が話に出てきたのです。
 

あらためて、
『恋愛依存症 失われた愛情と心の傷を癒す』伊東明先生著、KKベストセラーズ刊。
2000年刊行です。
装丁は翻訳書のような装いにしたいね。という意図だったと思います
(著者様か編集様のリクエスト)。

 

カバー背景画はヒエロニムス・ボス(Hieronymus Bosch,1450-1516)という画家の
「快楽の園」という割と有名な作品一部です。三連祭壇画の右端絵。
本の内容にリンクした箇所をトリミングして配置しております。
たまたまボスの作品集を当時観てて、イケそうだなとピンと来てしまったのでした。

 

カバー資材はヴァンヌーボVかVG(マットニス加工)で、
帯はクラシコトレーシング(-FS)。コスト高です。
帯から透けたように絵をうっすら見せたいので採用をお願いしたところ、
ご快諾いただけました。

 

↓表紙、そして別丁扉

 

惜しむらくは、帯下部の大キャッチ書体。

リュウミンR-KLかなと思いますが書体選びがちょっと堅いですね。
現在だったら漢字ママでも
かな書体はR-KOを使ってもっとソフトな印象にします^^
(KL書体は見出し系だとほとんど使わずです)

と自分にダメ出しをしておきながら…..

 

話がちょいとズレますが、
先日、2000年頃の色校正がキレイなままひょっこり出てきたんです。

↓こちらがその色校たち

 
上の色校に関する記事_1
上の色校に関する記事_2
 

眺めながら….デザイン技量あんまり進歩してないんじゃないかと感じました^^;;
 
しかし結論は、ずっと同じ仕事を続けられて幸せじゃないかと。
そこに落ち着きました。まずそこです。基本です。

 

え〜〜「思い出の装丁」から「思い出の色校」という話になってしまいましたが、

ますます生業として精進してまいります。