2022年になりました。
(ブログ開設からもうすぐ5年目を迎えます。アっという間です)
今年一発目の『思い出の装丁』記事投稿です。
『年金2008年問題』日本経済新聞社(現:日本経済新聞出版)、2004年刊
四六判、上製造本、
年金改革論議の中で死角となってしまった運用問題にメスを入れ、
新たな制度作りの指針を示した本の内容になります。
この装丁に関しては中山尚子(ひさこ)さんの装画ありきプランでした。
ボク自身、美大生時代よりファンの中山さんのご活躍を拝見しており、
いつかお仕事をご一緒させていただきたいと….。
その好機が訪れたお仕事でした。
イラストというより絵画という言葉がふさわしい装画。
浮遊している人群に「不安定さ(不安、歪みetc.)」を
投影させているイメージ。この絵特有の空気が
本に重厚感、存在感をプラスくださりました。
確かこのケースは描き起こしでなく既存の作品(ポジフィルム)をお借りし
データスキャン、使用させていただいた記憶があります。
↓作品はカバー表1から表2そでに渡って。
紙資材はジェントル クロスを使用。
表紙はアラベール紙に絵を全面敷き。
そしてなんと!
その際、中山さんより素敵な作品集と
お手紙をプレゼントいただいたのでした。
(めちゃくちゃ感動した記憶あり)
今でも大切に保有し、時おり眺めさせていただいております。
↓いただいた作品集『Le grand spectacle 迷宮の風景』(光琳社出版刊)
装丁紙資材はレイド紙のリ・シマメ、文字は銀箔押し。デザインも秀逸!
この時の感動(プラス感情)を忘れずに。
今後もライフワークとなってきている仕事に邁進してまいります。