岩崎学術出版社様の新刊単行本です。
 
 
臨床心理士・平井正三先生の単著になります。
編集者・H様との仕事です。
 
 
岩崎学術出版社様との装丁仕事_1
岩崎学術出版社様との装丁仕事_2
岩崎学術出版社様との装丁仕事_3
 
 
A5判、376頁、上製造本
 
以下、本の内容紹介より引用、
 
“精神分析が前提とする普遍的な「人間の心理」は幻想である。
”欧米中心主義の批判的検討という立場から、
時代や社会の変化とともに変わりゆく理論と実践を見つめつつ,
フロイトに遡行し,精神分析が持つ
「価値ある不変物」とは何かを見極める作業。

 
目次
 
序 論 問題の所在と射程──変わりゆく時代と社会のための理論と実践に向けて
 
第1章 夢理論再考──精神分析実践の基盤を探る
 はじめに──精神分析と夢をめぐって
1.フロイトの夢理論
2.クラインの夢理解
3. ビオンの貢献,そして夢に関するさらなる考え
おわりに──夢の臨床の諸相と夢を見ること

 
第2章 エディプス理論再考──精神分析の理論的基盤を探る
 はじめに──精神分析とエディプス理論
1. フロイトのエディプス理論とその現代的可能性
2. クラインとその後継者によるエディプス理論の展開
3. エディプス理論の現在──「エディプス」の限界点
4.日本社会とエディプス理論

 
第3章 現代臨床におけるエディプス理論の行方
 はじめに──現代臨床とエディプス理論
1.不法入国者不安について
2. 発達障がいをもつ人の社会化の問題①── ASD と世界の中に居られないこと
3. 発達障がいをもつ人の社会化の問題②── ADHD と注意の転導性について
4. 現代臨床で見る主体性のあり方──エディプス理論の先にあるもの=ポスト・エディプス

 
第4章 精神分析の方法再考──観察の中心性とプロセスへの没入
 はじめに──精神分析とは何か?
1. 精神分析実践とは?──「科学」と応用とのはざまで
2. 精神分析の方法再考──自由連想から観察へ
3. 解釈なのか,関わりなのか,場の提供なのか──プロセスの視点
4. 変わりゆく時代と社会のための実践に向けての覚書

 
おわりに──あるいは,本書の「読み」のための補助線を引く,著者の試み
あとがき
索  引

 
ここまで。
 
 
岩崎学術出版社様との装丁記事_4
岩崎学術出版社様との装丁記事_5
岩崎学術出版社様との装丁記事_6
 
 
平井正三先生の編著、監訳本は、これまでも複数デザインさせていただいてますが、
単著の装丁は2冊目になるかと思います。
 
↓平井先生関連の装丁仕事(精神分析的〜は合作)

 
今回の装丁に関しては、
 
「精神分析ものですが、本書の特徴としては、「再発見」のタイトルが示す、
原点回帰であると同時に現代的(または提言的)
であるということが上げられるかと思います。
 
白を基調にシンプルで力強いデザインが
似合うのではないかと思っております。」
 
とH様より、ご要望をいただきました。
 
 
↓書名にちょいとテクスチャーを。


 
 
白地に見出し明朝体で力強く(ケイ線はありますが)ほぼスミ文字。明快な構成です。
ただその中にテクスチャーを織り交ぜて表現に深みをプラスしてます。
 
加工はグロスPPですが、マットppですと
このテクスチャーの細部が見えにくくなるかと思いました。
クリアな仕上がりになりましたね。
 
岩崎学術様の仕事では(本にもよりますが)
長く読まれ続ける本としての顔、
それをいつも念頭に置いてデザインさせていただいてます。
(上にある学校現場〜本は20年近く前のもの)
その中に、現代風の要素を少し混ぜていくようなイメージでしょうか。
 
書籍といってもいろんな分野、性質を持った本があるため、
その本ごとに少しづつスタンスを変えております。
またそれは自然と….ですね^^
 
 
岩崎学術出版社様との装丁仕事_7
岩崎学術出版社様との装丁仕事_8
岩崎学術出版社様との装丁仕事_9
 
 
フロイトに遡行し、精神分析が持つ「価値ある不変物」とは何か、
平井正三先生の単著、多くの方々の元へ届かれることを
願っております。どうぞ宜しくお願いいたします。

 
 
8.3頃発売予定
装丁担当