
PHP研究所様の新刊単行本です。
明星大学(生)に関する書籍になります。
西山昭彦先生の著書です。ポジティブな書名が素敵ですね。
本書は、長くお付き合いをさせていただいている
編集者・S様との仕事になります。
この度も有難うございました。
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現在、4年制大学への進学率(2025年度)は59.1%で過去最高。
ところが、私立大学を経営する全国543法人のうち、
253法人が2024年度決算で赤字だ。
赤字率は46.5%に上り、前期から5.7ポイント上昇した(商工リサーチ調べ)。
進学率は上がっても、18歳人口という潜在需要層が大きく減少しており、
供給(大学数)がその分減っていない。
2025年度入学者では、私立大学のうち定員割れの大学は53.2%。
すでに私立大の現状は危険水域にある(日本私立学校振興・共済事業団調べ)。
東京都日野市にある明星大学は、1964年に創立。
国立大学、米国教会のサポートを受けたICU(国際基督教大学)を除き、
多摩地域(23区以外のすべて)で最古の大学である。
学部は9学部1学環、学生数8582名。
定員充足率111.2%(2025年5月1日現在)で、
定員割れもなく、経営も黒字で、多摩地域にしっかり根差している。
卒業生は人気企業や小・中・高の先生、国立大学大学院など多彩な道を歩み、
多摩地域における社長輩出率は堂々の第1位。
学生と関係者の声をもとに、私大「定員割れ」危機への処方箋を明らかにする。
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タイミングよい感じに大学に関する本の装丁依頼でございました。
というのも、ここ数年は大学のパンフレット
大学受験に関するDM等たくさん目にしてきましたので、
ある程度、デザイン感覚として活かせるかなと思ったのです。
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本の内容としては、
大学進学率に対して私大定員割れの状況が危険水域になる中で、
明星大学は安定した状況(経営)を維持し続けているとのこと。
その好調の裏側を綴られた本です。
装丁に関しては、
明星大学に関する写真をどこかに使いたいとの
ことでカバーに写真、帯に写真、
またイラストとの併用などの案をご提案。
大学HPでも使用されているイメージカラーのえんじ色を
デザインに取り入れ、やはり若者が通う大学ですので
爽やかでフレッシュな装丁を心がけました。
書名の「うまくいく」箇所は強調と勢いをつけたかったので、
手書きで書いておりますね。

印刷に関してですが、
今回のように、空の色、木々の緑の色、また人物でいうと肌色は
特に注意して校正を見ます。下画像のように、PP加工をすると
かなり濃度が変わるのですね。色味によっても多少違いはありますが、
紙資材にPP加工なのか、ニス引きなのか、
仕上がりはどのくらいの濃度になるのか、
経験則で入稿データを作成していきます。
今回は、若干全体を明るめにして仕上げたかったので
そのように濃度調整をして入稿差し上げました。
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↓上の校正紙:PP加工前、下の校正紙:PP加工後、
空の濃度がだいぶ違ってきます。

付き物紙資材は、
カバー:コート紙 グロスPP加工、帯:パターンズF エグシェル
表紙:ヴァンヌーボVG、見返し:エコラシャ、別丁扉:ヴァンヌーボVG
となります。
私立大「店員割れ」の時代を生き残る地域密着の力
をぜひご高覧ください。
多くの方へ本書が届かれることを心より願っております。
そして、明星大学様のますますのご発展をお祈りいたします。
12月9日頃発売予定
装丁担当











