こんにちは。Saiです。
(こちらの記事はボクの他ブログにありましたが、
このブログに一部アレンジし移動しました。
元記事は削除しています。)
ボクも完全な中年世代。
友人のなかでは本を出版されたり、
セミナーの講師になってたり、
はたまたヒーラーになってる人もいて^ ^
その道でしっかりと結果をだされてる方が出てきています。
長年の仕事が結実する年齢になってきてるようです^ ^
このような友人もいます。⇀コチラ
基本的には一つの事(やその周辺)を続けてる方が
多いですね。
石の上にも3年じゃあないですが、
それこそ10年、20年と続けてきた結晶です。
孔子の言葉に
優秀な人でも四十代、五十代になっても
世に知られないようでは、大したことはない。
という名言がありますが、
まあ、ほとんどの人は名が出ないでしょうしね~。
なかなかドキンとする言葉です。
友人のなかで結果を出されている人というのは、
まさにこの年代でという人が多いです。
それくらい時間がかかるものが本物であるという証拠でしょう。
気づくとその多くは女性だなあという印象なのですが、
これはなにか理由があるのかな。
女性は強し。というのはよく聞きますし感じますが
それと物事の継続、結果を出す。とも繋がってるのかもしれませんね。
さてさて、
先ごろ、ボクの友人が本を出版されました。
著者は森須磨子さん。美大の同級生です。
本業はグラフィックデザイナーですが
しめかざり研究家としてもその活動範囲は広く、
数々の展覧会、講演会も開催されています。
そのうちに、
しめかざり活動が本業を凌駕してしまうんじゃないでしょうか^ ^
ここ数年で一層活躍の場が広がってるように感じます。
それはSNSで繋がっているので逐次その活動を知る事ができるのです。
彼女は以前にも、福音館書店から『しめかざり』という
絵本を出版されているのですが(絵と文)
たしか、その時もはじめて本格的にイラストを描いたと
言ってました。元美大生なので絵が上手いのは当然なんですが
それにしてもさすが器用だな~と感心した記憶があります。
それも当時プレゼントしていただきましたよ。
なんという律儀な彼女!!
そして、何かを送ってくれる際は必ず一筆添えてくれる。
私もそれ以来、人にモノを送る際は一筆添える
真似をしてます^ ^
今回の本は約20年をかけてきたしめかざり研究、
各地を巡った探訪記を含む活動の集大成ともいえます。
自分で設営したスタジオで撮影したしめかざり50種以上もの
写真も掲載されています。(ほかスナップ写真も多数)
版元は工作舎。
私ら世代のデザイナーからしたら憧れの出版社。
スゲ~~~な。スマ(須磨子)さん!
の一言です。
―――――――――――――――――――――――――――――
工作舎:1971年に松岡正剛氏が創業。
刊行された雑誌『遊』は当時の若者たちに大きな影響を与えた。
その雑誌に超カリスマデザイナーの杉浦康平氏も携わっていた
ことでも有名。自然科学・人文科学・文学・芸術などの書籍
を刊行している出版社
―――――――――――――――――――――――――――――
しめかざり研究のはじまりは美大の卒業制作。
当時、ボクは同部屋での展示だったようにかすかに記憶してるのですが、
彼女の作品自体は今でも映像として目に焼き付いていて
現代のしめかざりを考現代学的に読み取った、
ポスター関連を含むアートワークだったと思います。
その卒制は、エドワード∙S∙モースが著した
『モースの見た日本』からもヒントを得ていたようです。
(モースはアメリカの動物学者。明治期に来日し日本の人類学、
考古学の基礎を作った。膨大な数の日本の民具を収集。詳しくは⇀コチラ)
見た目は物静かな感じの彼女ですが、
センスがあって力強い作品だな~という印象を受けました。
ちなみに、その作品群で賞もとられています。
作品というのはその人そのものです。
その人自身が無口であっても、如実に作品は多弁になります。
本性が現れると思っています。
彼女のスケールの大きさはその時、垣間見たように思います。
んで、このしめかざり本、
一 しめざかりのかたち(宝珠、亀など28種類について解説)
二 しめかざり探訪記
三 しめかざりを知る
という構成。
ご本人もボクと同じフリーランスのグラフィックデザイナー、
すべて自分でデザインされたのかなと思いましたがどうやら違うようです。
昔からある秀英明朝体や最新のデジタルフォントを
うまく織り交ぜながら、ザ・工作舎の本という体をなしていますヨ。
20代の頃はかなり影響を受けたデザインなので、
やはり良いもんだなあ〜と見入ってしまいました^ ^
造本も
・角背(上製本は丸背が多い)
・スピン(しおり)の幅が一般的なものより太いサイズを選択。赤色
・見返しにタントセレクトを使用(麻に似た手触り感が心地よい紙。赤色)
・花布の色(中身の背 上下の両端に貼り付けた飾り布)が赤と金色のツートン
のようにこだわりを感じますし、
カバーの黒地色に対して色を絞りながらも
縁起のよい色味を使っていらっしゃり
デザイナーの考え方が伝わってきます。
と、本を見ると思わず専門的な目になってしまいました… (* ̄∇ ̄*)
そして以前、彼女がボクに語ってくれた言葉を思い出します。
「私も20年近く日本中を歩き、しめかざりをコレクションし
研究し続けてきたけど、いつも嬉々としてやっているわけではなく、
時にはその苦難の連続に挫けそうになり、
自分の活動が虚しいと思った時もあるのよ。」と….
好きを超えたステージでの活動。
自分に置き換えたら分かります。20年続けてるものって…仕事しかないです。
趣味的な位置のブログ活動(まだ1年ほど)を
果たして20年続けられるだろうか。
それを考えたら、森須磨子さんのスゴさが分かります。
その思いを知ってると一段と感慨深く見れる本なのですが、
知らなくても(笑)十分に楽しめる本ですよ!!
現代のモースの著作^ ^ぜひご覧くださいませ!
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