岩崎学術出版社様の新刊単行本です。

 
ステファニー・フー 著、浅井咲子先生 監訳、菅田眞之介先生 翻訳、
四六判、368頁、ソフトカバー仕様
編集者・S様との仕事です。
 
 
岩崎学術出版社様との仕事_1
岩崎学術出版社様との仕事_2
岩崎学術出版社様との仕事_3
 
 
以下、本の内容紹介より引用、
 
自らの複雑性PTSDとそこからの回復の様子を赤裸々に描き、
全米で大反響を巻き起こしたノンフィクションがついに翻訳。

 
トラウマに悩まれている方にとっては回復への希望の書として。
支援する皆さんにはトラウマの理解を深める書として。
圧巻の筆力で読む人全ての心を打つ、
混乱からの再生の物語。

 
ここまで。
 
版元・岩崎学術出版社様との仕事は専門書デザインが多いのですが、
今回は本文2段組の体裁で一般書のような
それでいて「文学的な香りのする翻訳本になってます(編集様談)」。
 
内容は複雑性PTSD、そこからの回復を綴った長編ノンフィクションです。
 
 
装丁に関して、まず印象的だったのが
原書の装丁が大変素晴らしく美しいデザインということでした。
 
エキゾチックで少しサイケな雰囲気(著者はマレーシア生まれ)があり、
細かな仕掛けがあるデザインだったのですが、
若干、表現が説明的な面も感じたので、大いに影響を受けつつも
日本人受け(主観)するようなデザインをゼロベースで
考えてまいりました。
 
 
翻訳書読み物の装丁デザイン_1
翻訳書読み物の装丁デザイン_2
翻訳書読み物の装丁デザイン_3
 
 

 
 
本書の判型は四六判で、上にも書きましたが
2段組で350頁超えというボリューム。
一般書的ともいえる仕様ということもあり、
今回カバー・帯紙もヴァンヌーボに印刷しております。
これは担当・S様からご提案があったことで
より深い質感表現ができたかなと思います。有難うございました。
 
 
紙銘柄ヴァンヌーボを使用した装丁_1
紙銘柄ヴァンヌーボを使用した装丁_2
紙銘柄ヴァンヌーボを使用した装丁_3
 
 
そしてまた、読み進めていくと、なぜこのような書名なのかという
紐解きもできることと思います。
 
 
最後に…冒頭の『著者より』頁にあります。
「トラウマに関する本は、読むと心が痛み、トリガーになることがあるのはわかっています。
…あなたにとって辛いことかもしれませんが、それでも読んでいただきたいです。
(中略)
ただ、少しネタバレになりますが、これだけはお約束いたします。
 
この本はハッピーエンドです。」

 
 
全米で大反響。トラウマ当事者、支援者必読の書です。
どうぞ宜しくお願いいたします。
 
 
4.17頃発売予定
装丁担当