2021年最初の【思い出の装丁】です。
KKベストセラーズ様の「心のバイブル」文庫シリーズ群。
これらを2001年〜数年間、
装丁担当させていただきました。
文庫カバーフォーマットから設計させていただき、
(随分前なので記憶が定かでないのですが)
35〜40冊くらい刊行されたと思います。
装画は描き起こしていただいたり、
ライブラリにお借りしたりと、
特に初期は白地を生かし、
それに映えるようなイラストを
チョイスさせていただきました。
一部、特色シルバーを使用していたので5色印刷。
カバー加工はマットPPで統一。
帯紙は「シャレード」の薄ピンク系で統一。
帯文の構成、刷り色もほぼ統一の仕様で
現在と比較するとかなり贅沢です。
書名、帯文をご覧いただくと分かりますが、
この文庫読者は9割くらい女性です。
それを当時、同世代男性編集者とボクと
OJISANなりかけ2人で製作していたという…..。
ただ回想すると、文庫本内容を鑑みても
まだまだボク自身、若輩者で….
よく担当させて頂けたなと思います。
時代、タイミングも良かったのかもしれません。
その編集様は現在、出版業界にはいらっしゃいませんが、
ほぼ毎月刊行のこの文庫と、
一方で単行本仕事もお声をかけていただいたので、
数年間は常に一緒にお仕事させていただいた記憶があります。
同世代とはいえ、
とてもデキる方でしたので、多くの事を学ばせていただき、
そして鍛えられたと思っております。
現在、別分野でもご活躍されていることは
想像に難くないです。
その頃から、そして現在も感じることですが
編集者にリピーターになっていただくこと。
どのビジネスでも言われることですが、
リピーターをどれだけ抱えているか、
それが仕事の発展に繋がっていく秘訣かなと思います。
今後も精進してまいります。