東京堂出版様の新刊単行本です。
以下、本の内容紹介より引用、
本書は、組織論の専門家が、世界の犯罪組織の組織構造を分析した研究書である。
犯罪組織も一般の合法的組織(一般企業のような)と同様、
一定のルールに則って運営される。
つまり独自の法則を持ち、新人採用を行い、ビジネスを営むことで組織を存続させていく。
だが犯罪組織である彼らは、それをどのようにして行っているのか。
暴力使用の基準は? 殺人を多く犯す組織とそうでないところの違いは?
独特の儀式や行動規範はなぜ存在するのか?
著者は世界の7つの有名な犯罪組織集団を比較研究し、
歴史的記述、公式データ、警察等からの情報、
インタビューなどをもとにそれぞれの犯罪組織の構造の特徴を丁寧に焙り出す。
「犯罪企業」としての彼らの組織構造分析を行うことで、
そのロジックを理解する助けとなり、
それが結果として彼らへの対抗策になると述べる。
暴力団やマフィアについて、
法学(刑法)の専門家による研究書やジャーナリズムの観点から書かれた作品は多くあるが、
組織構造を分析し、
そこから彼らの特殊な組織行動のロジックを導き出すという本書は類がない。
犯罪組織研究の分野に新たな視点をもたらし、
また犯罪組織に対峙する人々にとっても多くをもたらす作品である。
ここまで。
装丁に関しては、
書名こそインパクトあるのですが
読み物ではなくれっきとした組織を分析した「学術書」だそうです。
そしてA5判の上製で、ボール芯込みのつか幅が約50ミリ。
↓つか幅…厚い。
それにふさわしい装丁デザインを
ということで……それなりに..なかなかに
シミュレーションを重ねました。
書名、内容から連想するモチーフを
いれつつの..でもやりすぎては読み物然としてしまう。
重厚さも欲しい。研究者から敬遠されるような装いもNG。
学術といったら白地デザインか?
いやいやイメージからしたら黒だろう…などなど
嬉しい試行錯誤を重ね
このようなデザインに相成りました。
紙資材はカバー、帯ともにラフグロス系のサンシオン。
カバー特色3C、帯2C印刷。グロスニス加工。
本書が必要な多くの方の手に渡り、
ご研究の一助となれば嬉しいです。是非にご高覧下さいませ。
6.11頃発売予定
装丁、本文デザイン担当