岩崎学術出版社様の新刊単行本です。
 
 
A5判、176頁、上製造本
ニコラ・エイベル-ハーシュ=著、
権 成鉉先生=監訳、南澤淳美先生/権 淳嗣先生=訳、
編集者・H様との仕事で、
ビオンに関する入門書という位置づけの本です。
 
 
岩崎学術出版社様との仕事_1
岩崎学術出版社様との仕事_2
岩崎学術出版社様との仕事_3
 
 
…………………….
 
ビオンの人生上の出来事と業績が年代別に論じられ,
その思考,概念の背後にある彼の人生体験が紹介されている。

 
目次
 
まえがき
著者紹介
6つの始めの考え

 
第1章 ビオンにとっての戦争
第2章 オックスフォード,医学,サミュエル・ベケット
第3章 集団が成すもの
第4章 会員の時代
第5章 ブレイクスルー
第6章 人生の始まりに戻る
第7章 考えること
第8章 独自の思索の開花:『経験から学ぶこと』(1962)
第9章 新しい道具:『精神分析の要素』(1963)
第10章 さらに遠くへ:『変形:学ぶことから成長へ』(1965)
第11章 発見について話す
第12章 ロサンゼルス:セミナーとスーパービジョン(1967)
第13章 発展:『注意と解釈:精神分析と集団における洞察への科学的アプローチ』(1970)
第14章 国際的な講演,セミナー,スーパービジョン
第15章 自伝と『未来の回想録』

 
6つの終わりの考え
簡潔な用語解説
著作一覧
文 献
監訳者あとがき
索 引

 
…………………….
 
 
岩崎学術出版社様との仕事_4
岩崎学術出版社様との仕事_5
岩崎学術出版社様との仕事_6
 
 
装丁に関しては、
2023年にデザインさせていただいた
こちら(↓)のビオン本とほぼ同様の読者層
 

 
●『W.R.ビオンの三論文』の装丁記事
 
 
とのことで、ある程度、デザインの流れ(色味、書体)を意識しながら
でも入門書であるというところでのデザインですね。
硬質なイメージでありながら、清潔感を心がけ、
しかしながらビオン書として難解すぎる雰囲気を持たせない。
のような辺りです。
 
 

 
 
編集担当のHさんからも
デザインのイメージとしては,
精神分析的思考を深めるうちに数学的・記号的世界に移行し,
晩年は禅(という言葉は使わないものの)的なイメージを深めていった
ビオンに相応しい,シンプルで抽象的でありながら
力強いものになるとよいなと思っております。

とコメントをいただきましたので、それを念頭に置きながらです。
 
 
岩崎学術出版社様との仕事_7
岩崎学術出版社様との仕事_8
岩崎学術出版社様との仕事_9
 
 
本書をご覧いただいた訳者の先生(とご家族)に
装丁をお褒めいただけたご様子で
なんともデザイナー冥利に尽きると申しますか、
この仕事のやりがいを感じたのでございました。
とても嬉しいですね!
 
 
発売中
装丁担当