日本社会で趣味が、様々な人間関係を生き抜くための「資本」としてどう機能しているのか、
趣味と社会的な格差とはどういう関係にあるのか、趣味と性別はどう関係しているのか、
などを統計調査を基に明らかにする社会学の研究書・専門書です。
以下、本の内容紹介より引用
「日本に経済格差はあるが、文化的には平等である」
――戦後、こういった神話が語られてきたが、はたして本当に平等と言えるだろうか。
平等だと言うことで、どういう現実が覆い隠されてきたのだろうか。
ピエール・ブルデューの『ディスタンクシオン』の問題意識と方法を共有しながら、
社会調査や計量分析を基に、日本の文化資本の機能を読み解く。
芸術・音楽・読書などの趣味とジェンダー/ライフスタイルの関係、
趣味を通じた友人のネットワーク形成、
家庭の文化資本が学歴や地位の形成に及ぼす効果とその男女差などの分析を通して、
日本における文化的オムニボア(文化的雑食性)という特性とジェンダーによる文化の差異を浮き彫りにする。
そして、日本で文化の再生産が隠蔽されてきたメカニズムを解き明かす。
(ここまで)
装丁に関しては、
ゴテッとしたイメージではなく、専門書として清潔感がある印象を心掛けました。
著者様のご希望で濁りがないクリアな紫(ラベンダーカラー)を
取り入れたいとのことでしたので、全面に薄紫色を敷いた案も提出しましたが、
白地基調のこの案が採用と相成りました。
とにかくキレイに!^ ^というデザインイメージです。
見返し紙もラベンダー色をチョイスしてます。
A5判で430頁の大部!
↓表紙はICHIMATSU(格子エンボスの紙)にDIC600(メタリックインキ)で
紙資材
カバー:ミセスB-FSC認証 表紙:ICHIMATSU 見返し:NTラシャ
9.13頃発売予定
装丁担当