岩崎学術出版社様の新刊単行本、専門書になります。

四六判、212頁、ソフトカバー仕様。

 

以下、本の内容紹介より引用、

 

発達障害の診療や支援をしている医師に向けた手引きをお届けする。
発達支援は医療モデルでは困難で、医師ができることも多くはないが、
筆者が関わっている地域支援の取り組みを中心に、
医師のできることや医師の立場で留意すべきことを述べた。

 

発達障害の裾野は拡がって、その頻度は一割くらいと見積もられている。
これまでの精神医学では、生活に支障がなければ障害という診断をせず、
支援も滞りがちであった。しかし、発達特性による日々の困難さを放置すると、
本当の障害に発展しかねない。

 

東洋医学で言えば「未病」の状態、つまり「発病には至らないものの、
健康な状態から離れつつある状態」での相談を起点に、
特性段階で予防的対応をとることが大切である。
発達障害の地域支援についても広く述べてあり、
医師以外の支援者にもお勧めしたい。

 
横須賀市療育相談センター 広瀬宏之

 

ここまで。

 

装丁については、
この本は、発達障害をテーマに書かれた書籍ですが
こちらで紹介した一般書とは違い専門書です。
読者対象も発達障害の臨床に関わる医師(と医療関係者)になります。
デザインする際には多少頭(スタンス)を切り替えます。

 

コラムなども入り、
日々の臨床の役に立つ知恵を盛り込んだ実践的な内容になりますが、
編集様からは「手引き」ということで、
医学書的なマニュアルっぽい雰囲気が欲しいとのご要望でした。

 

専門書なので、一般の幅広い層に手に取られるように。という考えではなく、
この本を手に取られる(必要な)方々にふさわしい本の顔を。という考え方です。
文に書くとカンタンそうですが、
形にするのはなかなかになかなかです^^

 

今回は、現代の流れを汲んだデザインというよりは、
どの時代でも通用するような安定した
(内容的にも)信頼性を感じるデザインをと心掛けております。

 
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専門書は、自分にとって内容が難しい傾向があり、
デザインするにあたっては
編集様に前付けや目次など、
理解しやすい箇所をチョイス、ご呈示いただき、
それを読み形にして参ります。

 

このようなやり取りを編集H様とは
気づいたら15年以上させていただいております。それも年に何冊も。
長年お仕事ご依頼いただき感謝しかありませんm(_ _)m
人との出会いは財産だと思っております。

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4.19頃発売予定
装丁担当