朝日新聞出版様の新刊本です(朝日文庫)。
遠藤周作先生の文庫を装いも新たに
デザインさせていただきました。
以下、本の内容紹介より引用、
遠藤周作が生涯を賭して追究した七つの主題、
「人間」「愛」「罪」「いのち」「信仰」「宗教」「神」。
今なお人々を魅了する小説やエッセイの中から、
普遍的テーマに即して選んだ言葉を集めた珠玉のアンソロジー。
生き悩むすべての日本人へ贈る。阿川佐和子さん推薦。
ここまで。
ボク自身、遠藤作品は小説よりも
人生論の本を多く読んできました。
どんな人にも大なり小なり訪れる
人生における苦しい時期に
様々な本からヒントを得、学び、現実世界で経験をし、
少しづつ少しづつ薄皮が剥がれていくように
そこから抜け出せた事もあり、
個人的に思い入れのある作家の一人。
その上でこのお仕事の話をいただいた際、
是非に!と申し出をいたしました。
装丁に関して。
今回、ネックになったのは装画で、
詳細は省きますが、自分が多少は絵も描けるので
結果的にそちらも担当させて頂くことになり、
えっちらオッチラ頑張りました。
基本的には本来、装画は専門のイラストレーターに
お願いするのが道理だと思っています。
その絵と当方のデザインの化学反応が起きた際、
より良いものが生まれる確率が高い気がします。
(スペースが空くから絵を入れようというレベルの話ではなくて)
一方で今回の場合は、編集O様のご判断はベストだったと思います^^
最後に、ボク自身、遠藤先生のお言葉で最も好きなのは、
『私は私、これでよし』
です。
とてつもなく奥深い言葉だと思います。
この書名で本も刊行されておりますね。
帯にある阿川佐和子先生の推薦文もユニークかつ
本質を突いておられると感じました。
ぜひに手に取ってご高覧いただけたらと思います。
装丁、装画担当
6.7頃発売予定