青弓社様の新刊単行本。学術書。

 

以下、本の内容紹介より引用、

 

ナチスが大々的に関与して国際政治の抗争の場になった
1936年のベルリン・オリンピックについては、
ドイツの政治・外交との関係や宣伝・映像・芸術の実態など、
様々な角度から論じられてきた。

 

このオリンピックに対してイギリスは反対運動を展開したが、
その実像は明らかにされてこなかった。
そこで本書では、まず反対運動でイニシアチブを握った
イギリス労働者スポーツ協会の活動を史料から掘り起こす。
さらに、フィリップ・ノエル=ベーカーとウォルター・シトリーンの2人に焦点を当てて、
彼らの理念や抱えた矛盾も踏まえて反対運動の内実を照らし出す。

 

バルセロナ人民オリンピアードとの距離感、オリンピック憲章擁護の闘い、
ナチ・スポーツ独裁批判――オリンピックという巨大イベントに
それぞれの立場から反対運動を展開した歴史のアクターを追尾し、
現代のオリンピックの問題点をも浮き彫りにする。

 

著者プロフィール

青沼 裕之(アオヌマ ヒロユキ)
1958年、長野県生まれ。武蔵野美術大学教授。専攻はイギリススポーツ史。
著書に『イギリス労働者スポーツ運動史――一九二三―五八年』(青弓社)、
共著に『スポーツ・健康と現代社会』(武蔵野美術大学出版局)、
『体育・スポーツの近現代――歴史からの問いかけ』(不昧堂出版)、
『幻の東京オリンピックとその時代――戦時期のスポーツ・都市・身体』(青弓社)など。

 

ここまで。

 

この本は、1936年にナチス政権が開催したベルリン・オリンピックに対する
イギリスの反対運動をフォーカスする内容。
反対運動を主導した団体と人物に光を当てて歴史を掘り起こしています。

 

装丁に関しては、編集様から

・五輪マークはできれば使わない方向性で
・イギリスの事例なんだけど、国旗をモチーフにして国をアピールする必要はない

とデザインに関して押さえるポイントを伝えられました。

 

素材として、
ナチスの人権無視とオリンピック精神に反する行為を糾弾し、
反ファシズム・スポーツ運動を鼓舞する風刺画
をいただいたので、
これを使用させていただいてます。雰囲気があります^ ^

 

そして、当時のポスター画像などを見て、
そのエッセンスを抽出したような欧文フォントを
装飾的にデザインに取り入れております。
今回は上製本。その造本も念頭に。

 

母校の教授、青沼先生の著書。
キンチョーしながらデザインしました^ ^

 

5.25頃発売予定
装丁担当