(本の内容説明から引用)

スポーツの母国イギリスで、人々はどのようにスポーツを自らの権利として捉え、
楽しむためのスポーツを獲得しようとしたのか。

1920年代から50年代にかけて、
イギリスの労働者スポーツを支えて主張の実現を目指した
組織の成立から解散までを貴重な史料からたどる。
そして、政治革命や労働運動、プロパガンダと結び付いていたスポーツが、
純粋に楽しむための権利として意識されるようになる紆余曲折のプロセスを掘り起こす。

(ここまで)

 

装丁に関して編集様からのリクエストは、
本の内容に沿いすぎて堅くなりすぎないように。
かといって変に柔らかくもしたくない…とのこと。
頁数も約300頁、定価もそれなりの書籍です。

なかなか難しいデザイン位置です。

 

何か参考になればという事でご用意くださった
画像のなかにレンガに描かれたイギリス国旗があったので、
その写真とビビッド色面で見せたらどうだろうという
プランが浮かびました。

レンガ画像:イギリスの労働者階級のイメージ

と結びつけています。

スポーツ運動史なので、どこかにラグビーなどの
イラストアイコンを置くかどうか迷いましたが、
説明的になりすぎるのも良くないなということでこの意匠に。

イエロー地は意図的に透けさせ画像との融合を複雑に^ ^深めてます。

 

下画像:カバー表1〜表4と表紙。

下画像:見返しのファーストヴィンテージはこの本にドンピシャだと確信してます(笑)
コスト高の紙でもあります。版元様に感謝。

 

[紙資材]
カバー:ミセスB-F、表紙:里紙、見返し:ファーストヴィンテージ

4.26発売予定。
装丁担当。

 

P.S.著者様のプロフィールを拝見したら、
なんと母校の教授でいらっしゃいました!
シンクロ!なんだかウレシいです!