岩崎学術出版社様の新刊単行本です。
B5判、368頁、ソフトカバー
大判の翻訳書。
以下、本の内容紹介より引用、
うつ病の発症・維持にかかわるものとして注目される
「反すう思考(反復的な否定的思考)」だが,
そのための治療法はこれまでほとんどなかった。
本書は,認知行動療法の枠組みにもとづきつつ,
「具体的思考」「没頭体験」「コンパッション」など,
患者の情報処理スタイルに変容をもたらす方略をふんだんに盛り込んだ,
反すう思考軽減のため新たな視点をもたらす治療マニュアルである。
ここまで。
本書も編集者S様とのお仕事です。
タイトルにもある「反すう思考」とは
嫌なことがあったりするとそのことをつい頭で何度も考えてしまう。
それを意味します。
この「反すう思考」の臨床上の重要性はかねてから言われていながら,
具体的な治療法は確立されていませんでした。
本書はそれに「具体的思考」「コンパッション」「なにかに没頭する」
など具体的な方法を提示した画期的なものです。(編集様談)
装丁に関しては、
原書の装丁について訳者の先生よりアドバイスいただけたこともあり、
有難くも理解が深まったのですが、
そちらでは「反すう思考」のビジュアルとして
メビウスの帯(輪)をモチーフにした素材を使用してました。
似た画像を使用する案も浮かびましたが、
この翻訳書では、それに対してエッシャーの仕掛け絵に似た
ビジュアルを配しております。
美術の教科書でも見かけるエッシャー画は
記憶に残られてる方も多いのではないでしょうか。
そして、基調色は原書に沿っております。
本書が多くの精神科医,心理援助職等の方のもとに届かれ、
ご高覧いただけたら幸いでございます。
6.6頃発売予定
装丁担当