【思い出の装丁_91】でございます。
さて、今回の本は、
おりこうさん おばかさんのお金の使い方
2009年 ソフトバンク（SB）クリエイティブ刊
文庫判、198頁。経営コンサルタント・板倉雄一郎先生の著書、
ソフトバンク（SB）クリエイティブ文庫です。
本書は、幻冬舎刊の単行本を文庫化したものになります。
（上記のケースと自社単行本を文庫化するケースがありますね）
●選書→文庫化の記事
●単行本→文庫化の記事
ソフトバンク（SB）クリエイティブ様との仕事_1
ソフトバンク（SB）クリエイティブ様との仕事_2
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世の中の儲かる仕組みはすべて、
経済的教養の高い人たちが作っています。
”いいカモ”にならないためには、
その教養を身につけなければなりません。
全40項目にわたって、
おりこうさん、おばかさんの行動を対比させながら、
騙されずに生き抜く術を伝授します。
支払いが少なくなる「感じのする」ケータイ電話の契約。
お得感を「あおる」ポイントサービス。
いいことだらけに「思える」積立保険。
負担が軽く「なりそう」な住宅ローン・・・・・・。
世の中のしくみは、すべて、
フィナンシャルリテラシー（＝経済的教養）の高い人間が、
そうでない人のお金を搾取するようにできています。
一見、お得に見えるサービスの陰で、
”ヒツジの皮をかぶったオオカミ”が”ネギを背負った
カモ”を食い物にしているのです。
あなたはまんまと騙されていませんか？
本書に紹介するお金のルール
全40レッスンでフィナンシャルリテラシーを高め、
あなたの大事なお金を、
あなた自身の手で守るための基礎力を養ってください。
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書名がなかなかインパクトがありますね。
15年以上前の本ですが、内容紹介を見ると
現代でも大変参考になるように感じます。
装丁に関しては、
シビアな内容に対して、全体的にマイルドな印象にしてあります。
書名に使用しているフォントもそうですが、
これを明朝体、太ゴシック体等で
そのまま組むと印象がガラリと変わると思います。
編集者・Y様からも柔らかいイメージでとのご要望でした。
●2009年の装丁仕事_1
●2009年の装丁仕事_2
装画は、今井久恵さんが担当されております。
ユニークで可愛らしいキャラクター作りが大変お上手ですので、
ボクから編集様に推薦させていただいたと記憶しております。
本書では対比的なキャラクター2人を描いていただきました。
キャラの表情が絶妙です^^
また、今井さんは絵日記、イラストを絡めたルポルタージュ等も手掛ける
多才な方でいらっしゃいますね。
このデザインのように長めの書名を
装画と絡める構成というのは割とありました。
カバーの帯上スペースに
イラストと長い書名を収めるのは少し工夫が要ります。
イラストを生かしつつ、その上で書名もしっかり読ませる。
言葉の強弱（抑揚）やあしらいを施し、
いかに書店等で目立たせるか、
読者の印象に残るにはどうすればいいのか。
ということを考えます。
↓長い書名に装画をからめるタイプのデザイン。
大和出版、すばる舎、SBクリエイティブ刊
また、装画・今井さんつながりでいうと、
下記の装丁も氏にイラスト作成をお願いした本です。
「つらい気持ち」をためこまない！50の方法
人も自分も「嫌い」になりそうなときに読む本
2010年 すばる舎刊
すばる舎様との装丁仕事_1
すばる舎様との装丁仕事_2
すばる舎様との装丁仕事_3
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「気分がのらない」「なんかイライラする」「もう疲れた」
気づかないうちに、いろんなことを「ガマン」していませんか。
本書は経験豊かな「カウンセラー」が教える
「つらさを解消するコツ」「自己表現のコツ」など、
実例たっぷりのセラピーが満載です!
「どんな気持ちも、伝えていいんだ」
「これなら、相手を傷つけなくてすむなあ」
「誰とでも〝気持ちいい関係〟を築けそう!」
自分も相手も大切にできる「伝え方フレーズ」もたっぷり詰まってます。
イヤな気分で過ごすのは、もう終わりです!
今日から心がじんわりラクになり、人と「ちょうどいい距離」で
つき合えるようになります。
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臨床心理士・土沼雅子先生の著書で、
編集者・H様との仕事です。
土沼先生の本の中では、かなり柔らかい雰囲気の方で
手に取りやすい一般書という装丁になっております。
装画担当の今井さんには、
本書でも対照的な２つのキャラクター、
左上では、つらい気持ちをため込んでしまったキャラ、
右下では、マイナス感情をうまく処理できるようになったキャラ
を描いていただきました。
●2010年の装丁仕事_1
●2010年の装丁仕事_2
