久々に【思い出の装丁】です。
2006年の仕事。
亜紀書房刊『マルクスに誘われて』
です。
本の宣伝コピー、
みずみずしい思想を追う——。
「資本論」がちんぷんかんぷんでも、マルクスは十分におもしろい。
著者が実証ずみ!気鋭のマルクス学者が“私の視点”からマルクスの思想の魅力を記す。
となっております。
装画は、売れっ子イラストレーターの
おおの麻理さんに線画のみでマルクスを描いていただきました。
そのイラスト線とタイトルのスミ部分を
カバー:ヴァンヌーボ紙にスミ箔押し加工し、
贅沢な仕様になってます。(帯:OKカイゼル)
おおのさんが描く手描き特有の味のある線、
心地よいフォルム、個性的なキャラクターたち。
以前からファンで、この時期、何度か装画をお願いしてます。
個人的にも気に入った仕事ばかりです。
↓これら装画もおおのさんにお願いしました。
そして、この仕事で思い出すのが….編集者のKさん。
「この本、気に入っててさあ、出来た当日、抱いて寝ちゃったよ。
いまでも枕元に置いてるよ!」
と….仰ってたこと。
自分もそういう言葉を言いたひ^ ^と、
その素敵なマインドに影響を受けました。
もうひとつKさんの
「思い入れて、入れ込んで、入れ込んで….最後にフッと手放す」
この仕事への姿勢(お言葉)も今でも印象に残ってます。
日頃から仕事をしながら人と会話をしながら、
勝手に影響を受け、勝手に栄養にさせていただいてる次第です。