年に1、2回担当させていただいてる
佐野美術館様のB2,3ポスター∙A4チラシデザイン仕事です。
今回の展覧会名は、
『美を競う 肉筆浮世絵の世界』
光ミュージアム(岐阜県高山市)による、
国内屈指の肉筆浮世絵コレクションを初の一挙公開!
美人画を主とした珠玉の作品を厳選、
葛飾北斎、歌川広重、歌川国芳などの浮世絵師たちが
みずから筆をとって描いた精緻で色彩豊かな世界!
という内容です。
版画ではなく「肉筆浮世絵」というところが見逃せません。
1点物の直筆ということです。必見です!
このような美術展印刷物は色調整(原画の再現性)がとても大切になってきます。
初校、再校と…館の担当者(学芸員様、広報様)が厳しい眼でチェックされ、
印刷所様にもその要望に的確に応えていただいております。
ボク自身、美術展系は装丁とは違う仕事の進め方なので、
毎回、ピリッと心地よい緊張感があります。
今回のデザインについては、いままでで一番構成的な意匠だったかもしれません。
中心にある丸い浮世絵(歌川国英《秋色女》文政年間(1818~30)頃)、
まずこの絵がありきで考えた案でした。
(トリミングではなくて丸構図の絵なのです)
使用色も、制作時期は初夏なのですが展示期間は秋なので、
その季節を意識しています。
ポスター・チラシサイズによりデザイン上の制約が若干入りましたが、
それでも最終的には館のご担当者と
喜びを分かち合える完成品となったんじゃないじゃいかなと思っています。
そして、この思いが観る人に伝わるとよいなあ〜。
展示はちょっと先の9月7日〜になります。
皆様、ぜひぜひ足をお運びくださいませ!
佐野美術館(さのび)様のサイト→コチラ