こんにちは。Saiです。

 

上の画像にある美術館。能面と装束の展覧会。
先日、ポスターなどのデザインを一式担当させてもらったんです。
いま開催中です。

 

自分の手がけたものが拡大されデカい看板になったり、
いわゆるサインとして美術館の環境に溶け込んでるのを
見ると感慨もひとしおですw

 

こういう時、心底デザイナー冥利につきる瞬間です。
活動の主体にしているブックデザインと比べると、
期間が決まってる一過性のものではありますし、
デザイン物が掲げられる季節も多少関係してきます。

 

春〜初夏なのに、ダークな色目は重いし、
展示内容と照らし合わせながら、
そのあたりは塩梅を考えながらやってます。

 

期間限定のものって良い意味で刹那的な魅力がありますねw

 

で、

 

で先週、美術館へ
さあ、展示を観に参上だ====って、
調子こいて行ったら……

 

休館日でした。
(画像参照)

ガクッ。。。。(o´・ω・`)

 

こういうところをちゃんと確認しないで、
理性より感情が勝り行動してしまうところがボクの弱点です….
チェックしていけって話です….ww

 

諭すように…このゴシック体で、
「はいはい。お疲れさん。お前はトロいね。また来てね」
と突きつけるような赤い文字で(苦笑

 

一瞬、劣等感で体が包まれました(・・;)

 

まあ、5月中旬まで開催してるので、
今度こそ間違わないように行きます。

 

しかし、遠くから見てもこの能面の迫力。
微妙な微笑み、目元も何を考えてるかわからない細く切れ長….、
見る側、我々の感情を反映しながらもいろんな含みを
もたせた顔に見えてきますね〜。

 

デザイン案を検討しながらいろんなタイプの面を
比べてましたが、見れば見るほど魂が入っているように感じ入りました。
笑ってるんだけど、怒ってるような、怖い印象もあります。

 

しかし、あまりにも怖い面をポスターに使うと
観る人が展示に行きたい。という感情から
逸れていくので、それはマズイ。
マイルドで能というイメージがすぐ湧く面を
メインに持ってきています。

 

これが専門誌の表紙だったら、もうちょいマニアックな面でも
いいかもしれません。デザインはペルソナを設定して位置を決め、
落とし込んでいくものですから、今回のはこれになったのです。

 

タイトルにも記されている林原コレクションといえば、
その道では超有名らしく….当然、興味がある方達は
訪れてくれると思うのですが、
もう少し拡げた層にも来てもらいたい。
その狙いがあります。

 

プラス….きらびやかな装束。
候補がいくつもあるなかで、
春にふさわしい豪華絢爛なものを選びました。

 

印刷での色出しも鮮やかな色が出るよう複数試しております。
ここはこだわりたい箇所でした。
協力的な印刷所と美術館、そして僭越ですがボクの連携で
一連のデザイン物が完成しました!

 

まだまだ期間はありますので、
たくさんの来場者があると思います。

 

話は変わりますが、
昨日、このような紙見本を専門商社様から頂戴しました。

一介の地方のデザイナーにまで、
このような新銘柄がリリースされると送ってくれるのです。
その誠実なご対応に頭が下がります。
紙の記事はこのブログでも書いています。)

 

今回の紙のなかでは「トーンF」というグレー階調のバリエーションが
多い紙。このタイプは今まで見たことないです。微妙な差を表現された紙。
この追求姿勢はスゴイなと。作り手の情熱がひしひしと伝わってきます。
ちょっと専門的な話になっちゃいましたね….ww失礼しました〜。

 
⇂⇂見事なグレー階調の抱負さ!

 

書籍、雑誌もデジタルの比重が多くなってきてるとはいえ、
まだまだ紙媒体も多く、棲み分けができてきてる時代です。
専門商社様も意欲的に新しい紙を開発したり、
色の展開を図ったりしています。
(ボク自身は、デジタルとアナログを使い分けてます。)

 

書籍や、商品パッケージ、カレンダー、
それこそ今回のポスターなどなど活躍の場はまだまだ多いのです。
デジタルサイネージで、展覧会のお知らせもイマイチ味気ないですものね。
廃れていかない分野というのは確実にあるんだと思いますよ。

 

いただいた紙見本を何のデザインに使わせてもらうか….
そんな想像をしてるときも、楽しいものです….w
 

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